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シュバルツバルトな毎日

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2006年 09月 21日

マイスター学校への進学について  

今日頂いたManeknekoさんからのコメントに対するお返事をもって、今日の日記とします。

こりゃ、大変なところに首を突っ込んでしまったなぁ、というのが初日の正直な感想です。
今日は朝7時40分から50分間の昼休みを挟んで午後の4時40分までみっちり、先生の話を聞かされました。相変わらず、先生の話がよくわかりません。もっとドイツ語がんばらないと...(ドイツ語自習室拝見してます。)でもいいこともありまして、以前よりフェリックスは言語障害の僕を世話するのがすきなのですが、今回知り合ったフィリップも随分の世話好きです。僕はドイツ語が駄目ですが、世話されるのが上手いです(笑)

マイスター学校に進学する生徒は年々減っていると思います。
Uhrmacher時計職人は、もはやマイスターの資格がなくても独立できます。マイスターでないと出来ないことは後継者育成だけだと思います。つまり、時計職人として生きていくためには、たとえ家業を継ぐ場合でも、もはやマイスターになる必要はありません。そしてもうひとつ進学を渋る理由があります。それは学費がかかり、その間仕事が出来ないということです。Geselle職人になるためのBerufsfachschuleは、望む人はだれでも最低限の技能を習得し、職を得ることができるという観点から、学費がかかりません。お金がなければ工具を買う必要もありません。しかし、マイスター学校は、変な言い方になってしまいますが、マイスターにならなくても職はあるのに、さらにマイスターという称号を得たいという贅沢な欲求を満足させるための学校なので、学費(教材費+必要経費)を払わないといけません。(といっても学費自体は日本の大学の学費ほどではなく、ちょうど自動車学校で免許を取るとき同じくらいです。)さらにマイスターになるつもりなら、必要最低限の工具は自分で買い揃えることを承知してないといけません。日本人と違ってドイツ人は学費を払うということに大変な抵抗感をもっていますから、この学費のことだけでも大きな問題でしょう。

by furtwangen | 2006-09-21 03:44 | マイスター学校@Schwenningen


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