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シュバルツバルトな毎日

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2006年 11月 27日

ビーラーさんとヤオホ先生

先週は総じていいことがふたつありました。一つは、資材室に常駐のビーラーさんと仲良くなったこと。彼が僕をどう思っているかは知らないけど、こちらから話しかけやすい、質問しやすい間柄になった。この学校は以前の学校よりも規模が大きいから、真鍮や鋼の材料を貰うのも(買うのも)、道具を注文するのも、みんな彼を通す。好きな先生のところに行って頼むっていう訳にはいかない。だから彼と親しくなれるかなれないかは、雲泥の差。道具はある程度工場に揃っているからいいとしても、ほしいMaterial材料はどうしても誰かから手に入れないといけないからね。彼はビールっ腹で話好き。そもそも資材室には彼一人しか常駐していないから、人が恋しんだろう。来れば、片言のドイツ語しか話せない東洋人の生徒だって話し相手になるというもの。

もう一つは、時計科主任(だと思う)のヤオホ先生が、君がこの学校を卒業したら日本に帰るのはなんだか惜しい、と言ってくれたこと。「このAusbildungが終わったら日本に帰るのか」って聞くから、「たぶんそうなる」と答えたら、「ueberlegenよく考えた方がいい」だって(笑)。もちろんそう言ってくれたこと自体うれしいことだけど、僕の、言葉の不自由な生徒という側面以外の何かを観てくれた、観てくれているんだなぁということの方がうれしかった。時計学校ったって所詮職訓ですから、学校の雰囲気はぜんぜん国際的じゃないんです。だからそんな世界に顔つきの違う日本人が突然舞い降りてこられても、みんなどう接していいか困っちゃうわけですよ。みんなが最初にすぐ分かることは僕のドイツ語が変だということだけです。だから、同じ程度に算数も出来なくて、理解力も思考力も工作能力もないと思うわけです。僕の性格や行動を、下手くそなドイツ語という眼鏡を通さないで観てもらうためには、ある程度の時間が必要なわけで、いま学校に入学して2ヶ月目、やっと少しそれ以外のなにか僕のいいところ、面白い部分に目を向け始めてくれた感じです。

by furtwangen | 2006-11-27 05:03 | マイスター学校@Schwenningen


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