2007年 11月 08日

クリスティアン

夏時間が終って、Uhrzeit時計の時間が夕方に1時間分だけずれ込んだために、会社から帰宅するときはほぼ真っ暗だけど、朝出かけるときは随分明るくなった。これから一日が始まるっていう時にはやっぱり朝日が出てないと。満天の星空じゃ気が滅入る。

だんだん仕事が忙しくなってきました。少し疲れ気味で、ものすごく眠たい。けれど、仕事の内容は頗る面白い。

僕の入った会社は久しく自前の機械式時計を作っていなかった。久しぶりに機械時計を自分達でもつくろう、って事で、僕が雇われた。そんで、その通りの仕事をさせてもらってる。いま、時計職人として最高に幸せ。もし、この職場を追われることになったら、二度とこんなに面白い仕事にはありつけないだろうと、今日仕事しながら思った。

仕事のパートナーは23歳くらいかな、若いクリスティアン(以下C君)。在勤3年目で、人間が実にこなれている。器用で時計の扱いがうまい。それから組み立てライン、品質のコントロールも彼の仕事。設計製図の能力もある。おまけに勉強熱心。性格的には社内で敵を作らないというか、どの人にも愛されている感じ。とても穏やか。時計をつくためのすべての能力を兼ね備えたような人で、将来この会社の社長になると僕はみている。

その彼と僕と、それから上司である先生に共通していることは、みな同じSchwenningenのマイスター学校を出てマイスターになったこと。それとこの会社の在勤歴が浅いこと。それから共通ではないけれど、先生は学生時代の彼のことも僕のことも知っている。そんなこんなでちょっとした連帯感はある。

腕時計の中身のメカニズムを作る体制としてはまだ貧弱だけど、今はこの3人が中心となってやっています。社長である先生がこのプロジェクトの方向性と技術的な決定権をもつ。僕は技術的な詳細に全責任を持つ。そしてC君が理想に走りがちな社長と、言葉の不自由な僕の間に入って、全体をうまく回すと。クリエイチブなアイデアはこの3人全員の常なる課題。時間的にかなり厳しい面もあるんだが、こんなにいい機会はないと思っているので、理想の高い先生についって行って、できるだけ「できない」とは言わないでおこうと思っています。

では、眠いので寝ます。おやすみない。
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by furtwangen | 2007-11-08 07:08 | 黒い森の小さな町


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