2007年 12月 30日

マイナスネジ

うちの玄関にある棚。
本当はピアノの譜面戸棚で、昭和10年頃のものだそうです。
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この棚、僕がドイツにいる間にうちに来たので、僕にはあまり馴染みがありません。しかし、きょうこれをしみじみ見て、これはなかなかいい棚でないか、ということに気づきました。値段的に価値があるかは知らないけれど、この棚に使われているネジを見ると、随分気を使って丁寧に作られていることがわかります。
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これは右上の兆番です。使われているネジはもちろんマイナスネジです。ここにプラスのネジが使われていたら、たぶんかなりガクッときます。ここで注目したいのはマイナスネジが使われていることではなくて、そのネジ頭にあるマイナスのスリットがどのネジも同方向を向いていて垂直であるということです。この棚はなにぶん四角いイメージのデザインですから、そのスリットを垂直に揃えてパッと見きれいにするためです。
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左上の兆番。ネジのスリットの方向が見事なほどにそろっています。ちなみにこの兆番もなかなか手が込んでいます。
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観音開きの取っ手の部分。全部マイナスのスリットが垂直です。
ほかの兆番に使われているネジもそのスリットがすべて同じ方向を向いています。これはもちろん偶然ではなくて、作った方のこだわりです。
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ネジ頭のスリットを同じ方向に合わせるというのは、家具を作る方にとっては当然のことなのかもしれませんが、プラスのネジが多用される昨今で、なかなかここまでネジをきれいにそろえているのは珍しいことと思いました。
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by furtwangen | 2007-12-30 01:15 | 黒い森の小さな町


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