2008年 03月 01日
久々の更新です。書く事がないのではなく、単純に時間がないのであります。そうなんです、僕、いま珍しく忙しいのであります(笑) 一昨日だったか、昼食をKantine社員食堂でとったあとヴォルフガングやウテと一緒に、文化ーを見に行きました。 文化ー、ブンカー、Bunker(防空壕)。(ボキャ貧の僕はいつもこういう思考回路で人の話を聞いています) 僕のいる会社は歴史が古く、建物も古いまま。それとこんもりした山に接するように建物が建っています。それで、第二次大戦のときに従業員だか、町の人のためか知らないですけど、当時作った防空壕の入り口が建物の一階の資材置き場にあるんです。薄暗くてかなり気味が悪いんですけれども、みんなも入っていくことだし、ちょっと面白い。(日本でいう)一階から建物に入って、そのまま階段で下に下りることなく、その階のレベルに防空壕があります。山に隣接しているので、その山の中に(まさに中に)入っていく感じで、勝手にいつの間にか地下になっています。 鉄の二重扉が入り口。中は地面が平らで、レンガをかまぼこ型に積み上げたようなトンネル。なかなか広くて、空襲警報か何かで緊急に人を押し込めば、200人くらいは立った状態で収容できそう。そのくらいのかまぼこ型の空間が、右に左に、ときには通路を介してモグラのトンネル状に掘られている。先に逃げ込んだ人からどんどん奥のトンネル部屋に入っていったのかな、なんて、裸電球だけがたよりで、やっぱり戦争の時にはここに逃げ込めても随分不安だったろうな、とちょっと重い気持ちにまりました。 それで3番目くらいのトンネル部屋にTrinkwasser(飲み水)って書いてあったですけど、かまぼこ型の壁に70cm四方の窓穴があいていてそこに地下水がチョロチョロ流れている岩肌が顔を覗かせていました。流量は決して多くはないけど、当時ここに避難してきた人にとっては、恵みの水だったろうな、と流れる水でゆれる岩肌をみながらとても感慨深い気持ちになりました。奥二つの部屋はもう電気がつかなくてかなり気味が悪かったです。 あとでローラントに聞いたら、この会社にはほかにも5つくらい同じような防空壕があるんだって!びっくり。で、やっぱり当時実際に使われたと言っていました。
by furtwangen
| 2008-03-01 07:46
| 黒い森の小さな町
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