シュバルツバルトな毎日

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2008年 03月 02日

精密機械工のおじさん

火曜日にクリスティアンと一緒に、材料を加工してくれる工場(こうば)に行きました。かなり複雑でかつ精密な加工をお願いするのですが、なんといっても緊張するのは、僕の描いた図面を現場の人に見てもらって加工が可能かどうか少し意見を聞くことです。いままで自分の作業のためにしか図面を描いたことがなくて、人様に頼むとなると、やっぱりちゃんとした図面を描かないといけないです。おっかないお兄ちゃんだったらこんな図面見せたら門前払いかなぁ、とか思っていきましたが、ものすごく人のいいおじさんで助かりました。

いや、実は僕の先生とそのおじさんが親しくて、先生がアポイントも取っておいてくれていたから門前払いを食らう心配はなかったんです。それから今の時代、そのおじさんが「この道40年」って感じで作業、加工するんじゃなくて、コンピュータ制御の機械が加工します。そのためのデータをあらかじめメールで送っているので、図面はなくても加工は始められます。(そういう時代なんですね)だけどやっぱり図面がないと加工物の検査が出来ないですし、おじさんたちの作業で「勘違いしてないかぁ」なんていうときに図面があると簡単にチェックできますから、やっぱり必要なんです。

で、「うちは家族経営の工場(こうば)なんだ」ってそのおじさんがいってるんだけど、本当にいいおじさん。自宅の地下に工場があって旋盤やフライス盤、それから完全自動制御みたいな感じのフライス盤などいろいろなものがありました。「うちは、僕がものを作って、妻が出来上がった製品の検査と事務仕事全般。息子はいま機械工学を大学で勉強していて(ここでおじさん嬉しそうにほほえむ)、娘は職業訓練学校(間違いなく僕の出たSchwenningenの学校)で精密機械科のAusbildungを受けているんだ」って。まんまるした体で、ちょっと照れながらでも本当にうれしそ。主に設計段階の試作品を加工するのが専門で、量産はしないって言ってたです。こじんまりした工場で、もちろん彼は精密機械工のマイスター。まじめにその道を歩んできてマイスターになって、その道で独立して家族を養っていけてるなんてすばらしいことだと、お願いする加工品のことよりそっちのほうに感心してしまいました。
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by furtwangen | 2008-03-02 08:20 | 黒い森の小さな町


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