2008年 04月 23日

方言のはなし

久しぶりにここの方言について書きます。
ドイツ語に興味のない方は、ちと面白くないかもしれませんが、苦い薬を飲むときみたいに我慢して最後まで読んじまってください。

まず、jetze!という言葉。本当にこう綴るかは知らないですけど、みんな「ぃエっツぇ!」と言ってます。これは多分間違いなくjetzt「いま」という単語からきてます。で、意味も大して違いはないのかもしれないけど、僕の感覚では2つの用法がありますね。
ひとつは、最初はよく理解できなくて顔をしかめていたけれど、周りがいろいろ説明してくれたおかげで、「やっと、分かった!」とか「そういう意味か!」みたいなときに「jetze」といいますね。短く発音する人もいますし、「な~~るほど」みたいに少し延ばす人もいます。これはもしかしたら標準語でもこういう使い方をするかもしれないけど、ここに来て頻繁に聞くようになりました。
それからもうひとつ。電話に出るときの第一声、「jetze!」「もしもし!」とか「なんだい?」みたいな感じ。下品とまでは言わないけど、ちょっとぶっきら棒みたいな感じがあると思います。だから気心の知れた仲なら問題ないでしょう。「あ~、いま電話来ちゃった、ちょっと待ってろ、ここまでやっちゃうから」みたいな感じで、「さて終わった、なんだい用件は?」っていうニュアンスだと思います。
ちなみに標準ドイツ語のjetztの発音は、ここでは「ぃエチュt」とtzの発音が「チュ」になっちゃいます。

それから、2月のFasnet(ファスネッtじゃなくてファシュネッt)のときの話になってしまいますが、ここではお祭りの行列のときに「ホ~リック!、ホ~リック!」と叫んで歌うんです。それでこの言葉に少し興味があったんですけど、そのときの新聞にあった銀行の広告に、こう書いてあったです。
Hoorig, hoorig, hoorig isch dia Katz un wenn dia Katz it hoorig isch no g'faellt se dene Maidle nit...
分かんないでしょう(笑)ここの方言の発音どおりに綴ったみたいで、特に僕が嬉しかったのはistに相当するischという単語、綴り。ここの人はistを本当にischって発音する。

最近、その標準ドイツ語訳を手に入れたので訳してみると。
Haarig, haarig, haarig ist die Katze und wenn die Katze nicht haarig ist, gefaellt sie deinem Maedchen auch nicht...
(確かにここの人はnichtをnit(にッt)って発音する)

(訳)猫は毛むくじゃら、もし猫が毛っぽくなかったら、あなたの娘も好かれない(嫌われる?)

意味は正直よく分からない。この歌はとても古くからあるらしくて、昔は子供が各家を回って、玄関先でこれを歌って、飴とかをおねだりしたらしい。
それと猫というのは魔女の化身だと思われていたそうです。そういう昔の習慣とか冬の暗くて厳しい寒さとかを想像すると、この歌詞の意味もなんとなく分かったような、(分からないような)感じになります。
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by furtwangen | 2008-04-23 06:15 | 黒い森の小さな町


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