2009年 04月 21日

試験の日

今日から3日間、プチ上司のクリスチャンはお休みです。
理由はSchwenningenでマイスターの実技試験があるから。もちろん彼はもうマイスターですから、彼が試験されるのではないです。そうでなくて試験官としての仕事のため。彼はまだ20代前半の超若いマイスターさんですが、時計に関する知識と実力・経験の面で非常に優秀な人間です。会社の組織をまとめる力や、外部との交渉力、どれをとっても非常に優れた、僕があと一千年がんばってもあそこまで偉くはなれないなぁ、と思ってしまうようなすごい人です。だから、若いですが、マイスターの試験官を務めても十分周りの人間が納得するような感じです。

それから今日はもうひとつ試験、面接試験がありました。
それは、来年度から会社で働くアツビの面接試験。募集人数は1人で、受験者2人。養成を担当しているクラウディオとジモーネが面接をしたみたいです。(僕はアツビの養成にはいっさい関与していない。)なんでも、今日来たひとりは、フランクフルトで長くお巡りさんをしていたらしいです。フランクフルトって大都会だから、お巡りさんって大変らしいんです。いろいろ身に危険を感じるようなこともあるでしょうし、なんといっても精神的に大変らしいです。

まぁ、お巡りさんの話は別にして、僕としては、30を過ぎたような少し大人のアツビが来たらいいなぁ、と思っています。17、18歳のようなあんまり若すぎる人は、概して子供みたいな心構えで、「働く」ということの責任感とか、自分自身を切磋琢磨する感覚のない人が多い。それと忍耐強い人が少ない。Vollzeitschuleならばそれでもいいけれど、会社でアツビをしたいのなら、強い自意識、目的意識を持ってもらわないと困る。教官に言われるから、しょうがないから作業をやるような人は、漫然とした作業になりがちで、それらの作業から何かを学び取ろうというところにまで意識が向上しない。

でも30くらいになると、目的意識がはっきりしているし、何かを学べることに対する喜びというか、Ausbildungsplatzを得られた事に感謝の念を持てる。「これが、人生最後のチャンス」くらいの気持ちで何事にも取り掛かるでしょうから、そうなればすべてが主体的に取り組めて、好転するでしょう。そうなれば、勉強の課題だけでなく、本当の仕事も手伝ってもらえると思うんですよね。だから、まぁ、年齢はどうでもいいけれど、職業養成の機会を手に入れた事への幸運、感謝の気持ちと、だからこの機会にできるだけたくさんのことを学び取ってやろうと思う人が来たらいいと思っています。
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by furtwangen | 2009-04-21 07:46 | 黒い森の小さな町


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