シュバルツバルトな毎日

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2009年 05月 14日

久しぶりにいい徒弟

昨晩はまた、リンクさんに夕食をお呼ばれ頂きまして、仕事帰り、クリスティアンの車で行きました。途中、僕の水槽で飼う魚を買うために、Baywaというペット園芸用品店みたいなところに寄りました。お魚さんの名前をちゃんと見てこなかったので分かりませんが、一匹1,4オイロのちょっと太目のお魚さんを6匹買って来ました。

帰って水槽に移してみると、片目のないお魚が一匹いらっしゃるのに気づきました。その方は、いつも目のあるほうに体を偏らせて泳いでいらっしゃいます。たぶん、上からの光がまぶしいのでしょう。光の強さに慣れてくると、体の姿勢もだんだん起き上がってきます。目下のテーマは、いかにその目の不自由な彼に餌をたくさん与えられるかです。

さて、会社には昨日、今日と来年度からのアツビ志願者、二人目の志願者ですが、実技試験を受けに来ました。

彼は僕と同じで人生後発組です(笑)。僕とほとんど同じ歳で、2年間、フランクフルトでお巡りさんだった人です。

僕は試験官ではないですが、この2日間同じ作業部屋で働いていましたから、横目で彼を観ていました。

久しぶりにいい徒弟、志願者です。やっぱり大都会のお巡りさんだっただけあって、目つきが違う。作業するときの姿勢が違う。工場内を歩くときの歩き方が違う!

歩き方なんて、どうでもいいと思うかもしれませんが、デレデレ覇気のない歩き方の人は、たいていいい作業もできない。

教官のクラウディオが、模範として旋盤作業をやって見せているときの、そのお巡りさんの後ろから覗き込む姿勢、目つきが違う。何かを盗み取ってやろう、っていう意志を感じる。

最初は僕と同じ人生後発組ということで、ぜひ、彼に人生再生の機会を与えてあげたい、という同情じみた考えがありましたが、この2日間の彼の作業をみて、こっちから積極的にラブコールを送ってもいい、と思うくらいです。

人生いろいろですから、時計職人の道に進むのに少し出遅れることだってあります。だから僕は、あんまり歳のことは気にしていません。それよりも、ある程度の器用さと、それからもっと大事なことは自分の作業に対する注意深さ、それと忍耐です。この2つがあれば、いろいろな失敗を通して、実力が伸びると思うんですよね。多少不器用でも、注意深さがあれば、「なぜ、俺の指先は不器用にしか動かないだろう」と考えて、改善できる。

逆にいくら若くても、目下の作業内容に関心がなく、漫然としか作業できない、「早く家に帰りたいなぁ~」なんて思いながら作業しているようでは伸びない。

いやぁ~、久しぶりに「一緒に働きたい」と思わせてくれる人に出会いました。クラウディオも彼に対して比較的好印象をもったみたいですから、どうにか採用されるようにと、切に願うところであります。
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by furtwangen | 2009-05-14 07:27 | 黒い森の小さな町


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