人気ブログランキング | 話題のタグを見る

シュバルツバルトな毎日

sw110520.exblog.jp
ブログトップ
2010年 01月 16日

答えに困る質問

日本から戻ってきて、今週から再び仕事が動き出した感じです。去年も正月に帰国しましたから、同僚は僕がクリスマス休暇を日本で過ごすことを知っています。そのために、年明けに会うとよく聞かれます。

Wie war in Japan?
日本はどうだった?

って。
これ、答えに困るんですよ。どうって、別にどうってこともないさ、といつも内心思ってしまいます。僕は別に観光目的で日本に行くのではなくて、ただ生まれ故郷に戻るだけなのだから、目新しいことがあるわけでなし。

日本に関心のある人なら、それなりに答えようがあります。「秋葉原に行った」とか「築地の市場へ行った」とか「お節を食べた」とか言えば、それなりにその雰囲気を思い浮かべるでしょう、少なくとも関心は示してくれるでしょう。

しかし、僕の同僚で日本に関心を持っている人などいません。「こちらが冬だと日本も冬かい?」なんて聞いてくる同僚に、秋葉原も築地もないわけです。
そうなると、つまり具体的に答えても理解されないとなると、抽象的に答えざる終えない。「よかった」とか「ここより暖かかった」とか。
所詮、日本なんかに興味ないんだから聞かなきゃいいのに、と毎度思ってしまいます。
もう一つ同じくらいうんざりな質問に、

日本も雪降るか?

があります。日本ったって、どこのことを言ってるんだ!と心で叫んでおりますが、日本に関心のない彼らにとって日本の中の「部分」などどうでもいいわけです。地球上のどこかにある「点」としてのJapanに雪が降るかにだけ興味があるわけです。だから、僕は「降る」と答えることにしています。そうして更に「でもこんなには降らないだろ?」なんて外の景色を指しながら聞かれるに至っては、もうどうでもよくなってしまいます。だって、「点」くらいにしか認識していないJapanという地球上の部分にどれくらいの雪が積もるか、なんて議論したって仕方がない。続く質問が肯定疑問文だろうが否定疑問文だろうが、「そう、そう、その通り」と答えることにしています。人が悪いようですが、この「日本はどうだった?」と「雪」の質問にはもううんざりです。

0117追記:なおこさん
そうか、今度冬のオリンピックの話をしてあげればいいんですね、なるほど。

0121:きんさん
僕からすると困った質問ですが、同僚からすれば、何から話し掛けていいかわからない、という面もあるでしょう。同僚の気持ち、優しさも察してあげないといけないと思っています。
書いてくださった関が原のことは本当にいい例です。日本は南北に3000kmもあって、仰るように地形が激しいですから一言で表現できるような気候ではない、そのことを理解してもらうのは容易でないです。

0125:れいこさん
お久しぶりです。
返事に困っていると、「友達にたくさん会ったか」とか「家族は元気か」とフォローを入れてくれることがあります。そういう返答が模範的なんでしょうね。
雪をまったく見ない年末年始を東京で過ごして、その後ドイツに戻ってきて、例の質問に「日本では雪が降る」と答えるのは、多少の抵抗があります。
料理は正直いうと、まだ楽しくないですねー。自分の健康のために義務でやっているような感じ。料理をし終わると台所はカオス状態で、それを片付けるのがまた一苦労。

by furtwangen | 2010-01-16 07:47 | 黒い森の小さな町


<< 久しぶりのオペラ      気の毒な植木鉢 >>