2010年 01月 19日
この週末は、新年のご挨拶ということで、いつもお世話になっているフライブルクのお母さんのところへ行きました。昨年の秋ごろに、お母さんのお母さんが怪我をして、大変なことになったので、なかなか時間がなく、しばらく訪ねていませんでした。 それで、僕がお母さんのところへ行くときは、ほぼ毎回、劇場のオペラに招待してくださいます。今回もご多分に洩れずオペラを観に行きました。 観たのは、Carl Maria von Weberという方のオベロンOberonという作品です。 このオペラを観に行くことが決まった月曜日に電話で、「まずは、シェイクスピアのSommernachtstraumを読んでおきなさい。その後、Oberonを読んで理解しておくと、分かるわよ」という助言をお母さんから受けまして、それから毎晩ネットで日本語の解説ページを探し、読みました。 しかし、なんです。あまりオペラに関心のない僕にはこのSommerなんとかと、Oberonを重ねて理解するのは、なかなかの重荷です。なんというか、オペラ作品のあらすじって理解するのが難しい。何度読んでも、読み終わって、何が分かったのか分からない。カタカナの登場人物があっちこっちに出てくると、もう誰がだれで、どういうご関係なのか分からなくなってしまいます。 で、結局消化不良のまま劇場に突入しまして、上演中、横に座っているお母さんの、時々耳元でささやくような補足解説の甲斐もなく、予想通り撃沈状態でした。ただ不思議なのは、あれだけ訳わからんちなのに、たった一度しか眠気に襲われなかったこと(最初から最後まで寝てたんじゃないですよ)。 そう言ってはなんだが、男と女の愛が舞台の上で飛び交い、交錯する演技を観ていても僕には、それが薄っぺらく感じられて、少しもその世界に引き込まれない。ひゃーひゃー言っていないでもっと落ち着きなさいと、言いたくなってしまいます。 しかし、今回よかったのは、Puppenspiel人形劇の面白さ、表現の豊かさを知ったこと。それと、お母さんはよくないと言っていましたが、僕は歌手の声がとてもよかったと思います。
by furtwangen
| 2010-01-19 06:26
| 黒い森の小さな町
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