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2006年 07月 31日

雹による被害

二日前の土曜日、引越し先のシュヴェニンゲンへ行き、家主に会って、そこの鍵をもらってきました。その行き帰りに気づいたのですが、屋根にブルーシートをかけている家がとても多いのです。理由を家主に聞くと、雹が降ったために、多くの家で屋根が駄目になったとのこと。以前シュヴェニンゲンで雹が降ったという記事を書きましたが、それによる被害だったのです。
僕は雹による被害というものを実際にこの目で見たことがなかったので、ここにいくつか写真を紹介したいと思います。
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これは、バス停の木製屋根です。修理の必要性が低いせいか、まだブルーシートもかかっていませんでした。おかげで、落下してくる雹の威力をよく見ることができます。所々に丸く開いた穴がみえます。テニスボール大の大きさの雹だったそうですが、まったくそんな感じです。
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これは、瓦の屋根の場合です。穴は開いていませんが、瓦がかなり痛んでいます。
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ここは、隣三軒、屋根修理をしています。
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屋根を修理する職人さんの絶対数が足りないのでしょう。シートで覆う応急処置が目立つばかりで、修理が遅々として進んでいない様子でした。これも雹被害の一面でしょう。
ただ、これだけの被害を目の当たりにすると、弥が上にもHagel(雹)という単語が頭に刻まれます(笑)

追記:
H.Suto様
木や植物はまだ見ていません。ただ、フルトワンゲンでも小さな雹は時々降ります。そのときはまだ緑色の葉がたくさん叩き落とされています。
今回のシュヴェニンゲンの雹は一ヶ月前に降ったものです。それから一ヶ月も経っているのに、街中いたるところにブルーシートの家があって、こりゃ予想以上に大変なことになっているなぁ、と思った次第です。
この雹の話は確か、公共放送ARDの天気予報の時に言及されまして、けが人が病院に運ばれたと言っていました。
一番上の写真はバス停の待合室ですが、当時ここに逃げ込んだ人もいると思うんです。なのに、屋根を突き破ってテニスボール大の雹が降ってきたわけですから、さぞ怖かったろうと想像しています。

0806追記:
友達にこの街を案内するときに、さっそくそのSchindeldachという単語を使わせていただきました。
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by furtwangen | 2006-07-31 08:36 | マイスター学校@Schwenningen
2006年 07月 30日

職訓の卒業式

昨日の晩、卒業式が終わったあとは、もうブログを書く気がなかった。別にビールを飲みすぎたわけでも、踊り疲れたわけでもない。家に帰って、ひとり椅子に座っていると、いままでの思い出が走馬灯のように頭を流れて、もうあの学校で働くことはないという寂しさと、お世話になった人たちへの感謝の気持ちで、放心状態、手も頭も動かなかった。
僕の一番の親友ヨハネスともう一緒に作業することはないというのは、どうにも残念で仕方がない。
しかし、別れるのが一番辛いのはやっぱり、1年生のときの担任リッケル先生。この先生は、僕のひたむきな努力をちゃんと見ていてくれて、その働く場を最大限提供してくれた。彼はよく生徒に、学校で決められた時間以外の放課後や夕方からの作業にできるだけ参加するように勧めている。時間外だから参加しなくてもいいんだけれど、時間割の中にある作業だけではいかにも足りない。
僕はもちろん参加した。ただ僕と先生の関係は、先生が勧めたから参加するという関係を超えて、お互い自分の工作の結果や方法をいち早く相談、自慢し合った。片方が疲れ果てているときは、「そりゃ、僕だって疲れているさ!」とか言って、お互い疲れた体に鞭打ち合って、工作技術を切磋琢磨する関係だった。夕方からの作業では夜の11時ごろまで働くことはざらで、作業・後片付けが終って、もう疲れ果てて、向こうは目をパチパチ、こっちは意識が半分朦朧とした状態でも、それでも工作のことでいつも思っていることを話しながら家に帰った。
これからもリッケル先生と会う機会はあると思うけど、工場でこれだけ切磋琢磨する関係で働くことはないだろう。そう思うともう言葉では表現できないくらい残念。

卒業式の写真をアップしておきます。

a0207111_23344475.jpg学校入り口ホールが式場。この晩は気温が下がって、久しぶりに寒かった。

a0207111_23355724.jpg勲二等(笑)Belobigung fuer gute Leistungenを貰っているところ。
右が僕。
左は校長先生。
写真撮影をフェリックスに頼んだんだけど、彼は撮るのが下手だ。でもいい、彼はとても優しい心の持ち主だから。

a0207111_23373531.jpg最高勲位(!)Preis fuer die beste Werkstattleistungという賞を貰っているところ。左の授与者が誰だか分からない(笑)。たぶん、校長より偉い人なんだろう。

式の最後にPreis受賞者だけ集まって、地元の新聞社のカメラマンの前で集合写真を撮った。来週の新聞に掲載されるんだろう。

追記:
Manekneko様
Maneknekoさんのペンギンの動画の記事を紹介させていただきます。
皆さんもその記事をぜひぜひ、ごらんください、面白いですから!
そのときのクラスは、本当にWitzigな生徒さんが多かったんですね。僕は何度かゲーテのクラスに参加しましたが、クラスのレベルが上がるにつれて、語学だけでなく、クラスの生徒さん同士の仲のよさもレベルアップしているように思いました。初級の特にA,B,Cから学ばなければいけないクラスでは、確かにお互いコミュニケーションをとるのも大変でしょうからね。ちなみに僕は中級の初めで挫折しました(笑)。それ以来、まじめにドイツ語の授業を受けたことがありません。
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by furtwangen | 2006-07-30 07:34 | 時計学校@Furtwangen
2006年 07月 28日

時計学校の卒業記念Tシャツ

今晩は卒業式。
その前に午前中、学校へ行って、クラスで作った記念のTシャツと先生に上げるアルバムの製作代金をKlassensprecher(学級委員というかな、日本語では)のニコに払ってきた。

a0207111_23305980.jpgGesellen der Uhrmacherschule Furtwangen 2006
(2006年、フルトワンゲン時計学校を卒業した職人達、ってな意味)と背中に書いてあって、クラス8人の名前とニックネームが付いている。
ちょっと黒くて暑苦しいけど、今晩はみんな、これを着て卒業式に行くことになった。


追記:
H.Suto様
そうです、シャツの真ん中にある模様はUnruh(テンプ)です。
トゥールビヨンというタイプのHemmung(脱進機構)を模したものです。
一杯あるネジ(Massschrauben)は、Unruhの重心を回転中心に合わせるためにあります。
切れ目は、温度変化でUnruhreif(テンプの輪、そろそろ日本語が怪しい!)の径が変化するのを防ぐ、kompensierenするためにあります。

a0207111_232852.jpg懐中時計の大きなUnruh。
Unruhreifに切れ目があるのが分かる。
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by furtwangen | 2006-07-28 17:59 | 時計学校@Furtwangen
2006年 07月 28日

僕の町にないもの

きょうは三度も雨が降った。どうも気圧が安定しないらしく、盛んに雷がなる。
おかげで今晩は涼しい。夜中の外気温が16度。これなら気持ちよく寝られる。

午後はヨハネスのところに行った。彼は以前から、僕がこの3年間撮り溜めた写真をほしいと言っていたから、ハードディスクを持っていってコピーさせてあげた。彼はとても物静かで、皆勤賞をあげてもいいくらい毎日まじめに学校に来ていた。なのに、今年卒業できなかった。来年度も作業報告書をたくさん書くことになるだろうから、そのとき僕の撮った写真が役に立つといいし、そのためにもコピーさせてあげたかった。

さて、この町にいるのもあと一週間。きょうは僕の住んでいる町、フルトワンゲンをぜひ紹介したい。この町は人口およそ1万人。だけどこれは行政上の数字。向こうの山と山の谷間にある小さな村落も、あっちの山の向こうにある小さな町も含めての数字。

a0207111_20442531.jpg生活実感としては5千人といった感じです。黒い森の中でも、もっとも森の奥深くにある町のひとつです。
さて、どうやって紹介すれば、この町の雰囲気を感じ取っていただけるか、いろいろ考えたのですが、思い切って「この町にないもの」を挙げてみることにします。それで、だいたいの町の規模や町での生活を想像していただけると思います。


この町にないもの特集

- 空港(なんてもちろんない)
  港(海も湖もないから)
  電車の駅
  路面電車
  待合タクシー(電話すると来るみたい)
  片側二車線の道路

a0207111_204687.jpg面白いでしょ。この町、駅がないのにBahnhofstrasse(駅通り)があるの。昔、Villingen方向から鉄道が来ていたらしいのです。いまでも当時の駅舎だけは残っています。


- 外人局
- 僕以外の在住日本人!
- 劇場
  映画館
- 総合病院(以前市庁舎の外壁にWir brauchen Krankenhausという垂れ幕があった)
  皮膚科医院(これは確実!以前電話帳で徹底的に調べてなかった)
  耳鼻科医院(たぶんない)
- マクドナルドなどの米国系ファーストフード店
  Nordseeみたいなチェーンレストラン
  日本料理店(あるわけがない!)
  アジア系レストラン(僕がここに来た頃、中華料理屋があったが、その後つぶれた)
  アジアンショップ
  インターネットカフェー
- KaufhofやKarstadtなどのデパート(Muellerはある!)
- コインランドリー
- 民間の語学学校

他にもまだ、ないものがあるかもしれないけど、もうこの町にどっぷり浸かっちゃっているからすぐに思い出せない。
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by furtwangen | 2006-07-28 10:13 | 時計学校@Furtwangen
2006年 07月 27日

工場最後の日

最近は戦闘機が爆音を立てて空を突っ切ることが多い。どうしてなんだろう。僕が以前鎌倉に住んでいた時は、厚木基地からと思われる戦闘機がよく飛んでいた。この数週間ここの空もそんな感じ。なんとなく普通じゃないね。

月曜日までに学校に返すべき工具をすべて返した。
工場の作業机には必要な工具がみんな揃っている。返す前にその道具を一つ一つチェック、ある工具と無くした工具をはっきりさせてから、先生に最終のチェックをしてもらう。それでOKがでたら、机の引き出しに鍵をかけて、その鍵を先生に返す。そして、入学時に払った鍵のKaution15オイロを受け取る。その瞬間に学校の工場と事実上のお別れ。

3年前、僕はここでの留学目的を「工場での作業」と決めた。数学を勉強することでも、時計の理論を勉強することでもない。そんなものは本を買えば日本で出来る。まして、日独の文化交流とか異文化体験なんていう少し傍観じみたことでもない。
できるだけ長く工場に身を置いて、黙々と作業をし、こちらの職人さんの気質、美学を肌で感じること。分からないことは先生に聞いて先生の作業をよーく見る。盗める作業、テクニックは全部盗む。すこし大げさな言い方だけど、究極的にはそれだけが目的だった。そのためには、一般教養の科目の成績が芳しくなくても構わない。僕は努めて工場で作業をした。結果、僕は他の生徒さんの倍以上の時間を工場で過ごした。
だから工場の雰囲気や旋盤なんかには人一倍想いがあって、机の鍵を返すときは、もうこの工場で働くことはないということが信じられなくて、ちょっと頭がクラクラした。

a0207111_20344821.jpg機械室には全部で7つの旋盤がある。これはその中で僕が一番愛用した旋盤。1年生はまだこの旋盤を使っちゃいけないんだけど、僕があんまり熱心に旋盤作業をするもんだから、1年生のときでも先生が僕にだけ使うのを許してくれた。いい旋盤仕事をするためには、必ずその前に旋盤の調整をする。場合によっては、その調整に物凄い時間と神経を使うんだけど、その労に報いてくれるいい旋盤だった。


a0207111_20352395.jpgこの旋盤の引き出しの中。たくさんのコレットチャックがささっている。それぞれのコレットチャックには掴める径が頭の部分に刻印されている。読み取りやすいようにその刻印されている数字が常にその真上にくるように整然と並べられてないといけない、それがこの工場の決まり!最初はめんどくさいなぁと思ったけど、いまはそんなの当たり前!じゃなきゃ、いい作業ができない。


a0207111_20381624.jpg工場のゴミ箱。どんな作業をしても最後は掃除をしてゴミをこのゴミ箱に捨てる。この取っ手に触らないで済む日なんてなかった。


a0207111_20392652.jpgところでだ、
きょう地元の新聞に僕達の写真が出た!
教職員の最終成績判定会議のあと、卒業予定の3年生が集められて、その結果が伝えられたときの集合写真。このときが卒業できるか留年するか判明する緊張の瞬間ってわけ。新聞によると今年は39人の職業訓練生が卒業したらしい。その全員の名前が掲載されているんだけど、なんだか笑っちゃう。文化勲章受章者じゃあるまいに、職訓卒業生の名前を全部載せても紙面が足りなくならないんだから...小さいんだね、この町は(笑)。


追記:
Manekneko様
コメント頂き、ありがとうございます。
Maneknekoさんのブログよく拝見しています。
僕のブログ歴はまだ2ヶ月ですので、いろんなブログを拝見して勉強させてもらっていますが、いままでで一番面白かった(笑った)記事はManeknekoさんのブログのヨガのページです。
何度見ても笑ってしまいます。きょう、ここに来てくださった方は、ぜひ、このあとその記事をごらんください。そこのコメントも。
僕も、東京のゲーテに何度も通ったことがありますし、昨年の夏はボンのゲーテの夏期講座に参加しました。これからも楽しくドイツ語勉強なさってください。
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by furtwangen | 2006-07-27 05:40 | 時計学校@Furtwangen
2006年 07月 26日

天国と地獄

こう毎日暑いと、暑い、暑いと言うだけでも癪なんだけど、きのうはもう暑くて、リンクを増設するのがやっと。もうブログを更新する気力がなかった。

洗濯するためのコインを買うために、今日学校が終わったあと、下のお店に降りていった。僕は時計屋さんの上に住んでいて、その店の主人(おばさん)が僕の家主でもあるわけ。だから、何か用があると下のお店に行く。洗濯機はさらにその下、地下にあって、それを使うときは、お店のレジで、洗濯機のためのコインを1回分3オイロで買う。その3オイロで、洗濯だけでなく、乾燥機まで使わせてくれる。乾燥機には時間制限がないから、納得のいくまで乾かせる。3オイロでそこまでさせてくれるんだから、お値段的に納得と思っているんだけど、どうなんだろう。僕はまだコインランドリーって使ったことないから、その相場を知らない。(この町にはコインランドリーがない!)

洗濯の話はどうでもいいんだ。
家主のおばさんと少し話をした。
「暑いねー、もう何にもする気がないよ」って言ったら、ここはまだマシだって言うんだよ。おばさん、昨日までバンベルク(ニュールンベルクの北にあると言っていた)に居たんだけど、街中アスファルトの照り返しで、もうやってられないから、一日予定を繰り上げて帰って来た、と言っていた。
ここも十分に暑いから、そんなこと言われても、あんまり慰めにはなっていないんだけど、でも、確かにそうかもしれない。ここは直射日光がとても強くて、背中に陽を浴びているとあっちっちって感じなんだけど、人工物が少ないし、周りは360度森に囲まれている。そして、なんといっても標高が900mもあるから、ドイツのほかの地域よりはマシなのかもしれない。最近はフライブルクに行く以外、下界に下りたことないから、大都会なんかは、東京みたいに暑いのかなぁ、と思った。

来週からは引越しを始めるから、ゆっくりこの町を眺めていられるのも今週が最後。いまは、買い物するときも散歩をするときも右手にデジカメもって歩いてる。日頃気になっていたけど忘れてしまいそうなことを記念にパシャっと撮っておこうと思って。

下の写真もそんな一枚。下の時計屋さんの壁に掛かっている短いテキスト。以前からちょっと気になっていたから、今日写真に収めておいた。ここのおばさんは時計を売るだけじゃなくて、せっかくこのお店に来てくれたお客さんに少しでも楽しんでもらいたいからこんなテキストを壁に吊しているんだと笑っていた。

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by furtwangen | 2006-07-26 04:24 | 時計学校@Furtwangen
2006年 07月 24日

写真の整理

いま、やっと写真の整理が終わったところ。

僕はこの3年間、時計学校で勉強した作業内容をできるだけ写真に収めた。もう他の先生や生徒からみたら気狂いかと思われるくらいたくさん撮った。最初の頃は、いつもデジカメもって工場うろうろしていたから、典型的な日本人という感じで見られていた。(日本人観光客はいつもカメラを首から下げているから、こっちの人は、カメラパチパチ東洋人=日本人という少しバカにしたようなイメージを日本人に対して持っている)ところが、これだけコンスタントに写真を撮り続けると、日本人だからと、からかっている場合じゃなくなって、少し見習わなきゃいかん、という雰囲気にかわってきたわけ。
そして先生なんかは、僕が写真という形で、着々と技術を(忘れないで)蓄積しているのに気付き始めた。(作業レポートをことあるごとに提出するんだけど、そのつど僕は写真をたくさん載せて、視覚的に訴えるようなレポートを提出するわけ。そういうヴィジュアルな報告書って、職訓の先生を喜ばせるんだ(笑)
だから僕の撮ってきた写真を出来ればほしいなぁ、というオーラが先生から感じられるようになっていた。
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そしてついに時計科主任の先生が、先週僕に言ったよ。
先生「君、前回提出したレポートのWordファイルがあったら、今度ちょうだいよ」
僕「あれ、もう確か差し上げた筈でしたけど」
先生「そうだっけ。じゃ、ちょっと後で確かめてみるけど...なんでもいいんだよ!、いろいろ持ってきてよ(笑)」

先生だって職人です(時計科の先生は当たり前ですけど、全員マイスターの資格を持っています)。ですから、
「君がいままで撮ってきた写真にすごく興味がある。全部コピーさせて」
なんて、ズバリ正直に言えないわけですよ、照れくさいし、悔しいし。
だからそこまで言ってくれたら、こっちも察してあげないと。
この先生、僕の写真、全部ほしいんだな、って。

そうなれば、こっちもできるだけ協力してあげたい、やっぱりこの3年間ずいぶんお世話になったし。
ところが、その写真の量が、だいたい3GB分の容量に達する。僕は128MBのUSBスティックしか持っていないし、僕のコンピュータではDVDへ焼けない。しょうがないから、外付けハードディスクにその写真を全部写して、それを明日学校に持っていくことにした。
そのためには、一応撮った写真を検閲しないと。これだけたくさんの写真があると、中には先生に見られちゃ面倒な写真なんかもあるわけ。この写真見られたら、ごちゃごちゃいろいろ言われそうだなぁ、なんていうのはすべて削除(笑)。この検閲作業に2時間もかかってしまった。
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by furtwangen | 2006-07-24 08:53 | 時計学校@Furtwangen
2006年 07月 23日

霧と靄と霞

まもなく引越しということで、いろいろ段取りを考えないといけない時期になってきた。
新居の鍵をもらってから、いま住んでいるところの鍵を返すまで、一週間。その間に荷物を全部引っ越し先に運んで、いまいるこの部屋をきれいにすると。僕はこの陸の孤島に3年間住んだけど、その間に二度も引越しをした。返すときにいつもこだわってしまうのが、部屋をきれいにすること。契約とか礼儀とかいう以上に、部屋の四隅まで完璧にきれいにしたい衝動に駆られる。「これでもか、これでもか!」って一人でカッカしながら床を磨いていたりする。そうして部屋を後にするときいつも思う。「この部屋、こんなに広くてきれいだったんだ!ならもっと早くからきれいにして住んでりゃよかったなぁ」

ということで、今日から部屋の引渡しに向けて、掃除を開始。今日は、シャワーの床と周りのタイル、便器を80%くらいきれいにした。あとの20%は鍵返却の前日に追い込む。

今日は11時頃からだんだん曇り始めて、遠くで雷がゴロゴロなったりしたけど、結局その後雨も降らずに、ずーっと曇り気味で、あんまりひどく暑くならなかった。ここはしょっちゅう雷が鳴るけれど、必ずしも雨にはならない。
でも、昨日はすごかった!頭上で雷鳴が轟いて、雹まじりの猛烈な雨が降った(写真)。

お昼ちょっと前。そろそろ行くぞって入道雲が脅してる。a0207111_19274666.jpg


昼食過ぎ、学校へ戻ろうかと思う頃、すごい雷鳴と雨。
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20分くらい待って、雨が下火になったのを見計らって、学校へ。
アスファルトの地面が熱いから、霧がもやもや盛んに沸き起こっていた。
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学校から向こうの森をみると、森の間からも霧がもやもや。
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ところでだね、この記事を書くに当たって、この「もやもや」は霧か靄(もや)かどっちかねぇ、と思って調べたんです、広辞苑で。
そうしたら面白いことが書いてあった、霧と靄と霞について。
物理的には、水蒸気が凝結、微小な水滴となって大気中に浮遊、ということでみな同じ。
違いは、
1.「古くは春秋ともに霞とも霧ともいったが、平安時代以降、春立つのを霞、秋立つのを霧と呼び分ける」とある。知らなかった!ちょっと感動。
2.「気象観測では水平視程が1km未満の場合を霧、1km以上を靄という」だって!
僕のボキャ貧は度を越しているから、なにを言っても醜態をさらすだけだけど、日本語にはこの「もやもや」に対して3つも言葉があって、それぞれちゃんと違いがあるんだね。僕はその意味の違いがもやもやしていたけど。こういうニュアンスの違いをちゃんと使い分けられると、日本語ってもっと奥深いものになるんだろうね。
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by furtwangen | 2006-07-23 07:20 | 時計学校@Furtwangen
2006年 07月 22日

仕事納め

今週の月曜日から、また新たに頼まれたクロノグラフ時計の修理をしていた。
時計の修理は楽しいけれど、いろんな故障があって、勉強になる。

写真:歯車の軸受けが傷ついていた(左)から、先生と相談して、新しい軸受けを埋め込んだ(右)。ルビーの軸受けに変えた理由は特にない。換えの軸受けがルビーしかなかったから。軸受け外径1.00mm、内径0.30mm。
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大満足、晴々した気持ちで修理の仕事が終わるなんてことはめったにない。
自分の力不足の為に、いつも悔しいなぁ、っていう気持ちで終わる。
なかなか100%完璧な作業ってできない、どんな簡単な時計でも。

でも今回のクロノグラフの修理作業は、時間があったからだけど、比較的うまくいった。
今週はその時計を依頼した先生が休暇でいなかったから、簡単な修理内容の報告書を添えて、彼の机の上に提出しておいた。

この修理作業が、僕のこの学校での最後の仕事。

きょうはフェリックスも工場に来ていて、彼のお母さんの時計を修理していた。分解したはいいものの、どうにもうまく元に戻せなくなって、僕に助けを求めてきた。確かにちょっとイライラする組み立てだったけど、落ち着いて元通りにしてあげたら、とても喜んで感謝された。

来週は金曜日に卒業式。それまで工場の身の回りの整理に徹する。飛ぶ鳥跡を濁さず。
いままで借りていた道具も返却する。これ楽じゃないんだよ。物凄い細かいチェックリストがあって、ちーさな道具も確実に返さないといけない、案外厳しい作業。まぁ、借りてるんだから当たり前だけどね。
それから、昨日、卒業証明書のコピーを貰ったから、コンスタンツにある手工業会議所に「僕はまもなくマイスター試験に挑戦しますよ」っていう意思表示というか、戸籍みたいなものを作ってもらうために申請書類を送らなきゃいけない。
それと、卒業式の翌日に新居の鍵を貰うから、引越しの準備も。
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by furtwangen | 2006-07-22 06:31 | 時計学校@Furtwangen
2006年 07月 21日

すごい成績!

28日の卒業式まで卒業証明書はもらえないけれど、その前に、コピーを5通、ただで貰えるというから、10時の休み時間に図書館へ行って、もらってきた。
ずっと前に先生から、首席で合格したことを聞いていたので、まぁ、いい成績だったのだろうと思っていたけど、その証明書にある成績をみると、我ながら、なかなかよくやった、という感じ。3日間の職人実技試験の成績が2.1、その他の筆記や実技科目の平均点が1.7。ドイツ語が碌にできないのに、よくまぁ、平均1.7を取ったものだ。(ドイツは1が最高、5が最低、6が落第)

時計科工場からの景色
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それだけじゃない。なんだか、Preisをくれるって書いてある。
以前先生が説明してくれて、結局よくわからなかったんだけど、どうも成績とは別に、3つの評価段階があるらしい。
Pruefung bestanden(試験合格)の上にBelobigung(称賛?、よくわかってないからどうにも日本語に訳せない)があって、さらにその上にPreis(賞?賛美??)っちゅうのがある。
ただ卒業できるだけの成績を取った生徒がPruefung bestandenをもらって(たぶん)、
成績良好で日頃の作業態度がよく、「この子をぜひ、より良く評価したい」と先生に思わせた生徒が、Belobigungをもらう(たぶん)。成績がSpitze(最高!)で、さらに先生をうならせるくらいvorbildlich(模範的)な生徒がPreisをもらう。
そう思っているんだけど...ぜんぜん違うかもしれない(笑)。

もしそうだったら、卒業式の式次第に賞の授与式みたいのがあるから、「次はPreisをもらう生徒さん!」なんて呼ばれて、舞台の上で校長先生と握手したりして、恥ずかしい思いをしなきゃいけないのかといまからちょっと憂鬱。
それにしてもPreisって何をくれるんだろう。ジャポニカ学習帳だったりして(笑)

機械室では、はすば歯車(Kegelrad)の歯切りをしていた。
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by furtwangen | 2006-07-21 06:22 | 時計学校@Furtwangen