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2007年 07月 30日

人生山あり谷あり

2つ前にコメント頂いたH.Sutoさんにお答えする気持ちで今日は文章を書きます。
就職がどうにか決まり、有頂天にでもなってどこかに遊びに行きたい気持ちもありますが、神様がそういう軽率なことで道を外さないように、その後も気持ちがパッとしない話がちょくちょく入ってきます。例えば、

IWCからのお断りに続き、またひとつ出願先からお断りを受け取りました。送った願書は敵陣で実に3週間以上奮闘してくれ、敵も随分迷ったようですが結局、実力不足で却下されました。(ちょっと出願する時期が遅すぎたという話もあります。7月のはじめに出願しましたが、各社次年度の採用をすでにほぼ決定した後と思われます)就職先が決まっているとはいえ、Absageを貰うのは毎回がっかりであります。

それから、もうひとつもっと大事なこと。採用先の会社から、「まずは一年契約でいきます」という通知をもらいました。面接のときはそういう話は出なかったので、ちょっとギクッときました。でも客観的に考えると、この会社の決定は妥当といえましょう。そもそも僕をスカウトしてくれた部長さん自身がまだProbezeit試雇の真っ只中。つまりいくら会社が彼の能力に惚れ込んだとはいえ、彼と会社の信頼関係はまだ一枚岩ではないはず。そんな彼が、得体の知れない日本人を連れてきて、「こいつはよく働きますから採りたい」と言ったところで、はいそれと会社が無期限雇用契約を結んでくれるはずもありません。だから、1年後にまた宙ぶらりんになる可能性がありますが、いまはそのことをあまり心配してもしょうがないのではないかと思うようになりました。

それから、数回前からハンチングだ、スカウトだのと偉そうにいっていますが、現実はその可能性しか明るい未来がなく、いまのところ他の会社からはすべてお断り。5個も10個も進路に可能性があって、それを机に並べて「どれにしようかなぁ」なんて余裕は今の僕にはないのです。先生のハンチングによりドイツで頑張る更なる機会が首の皮一枚ギリチョンでつながったというのが正直なところです。それを考えるととても有頂天になどなっていられません。拾ってくれた先生に感謝しつつ、これからもただただひたむきにがんばるのみであります。

それから、もうひとつ。まだマイスター試験は終わっていません。誤解を避けるために書きますが、就職の出来、不出来と、マイスター試験結果とはまったく関係ありません。就職活動とは別の次元でマイスター試験は行われます。いままさに試験直前なのであります。近いうちにもしかしたら、ほんのちょっといいニュースをお知らせできるかもしれません。

というわけで、今は嬉しくてウキウキしているというよりは、なんだか上から大きな力で毎日押さえ込まれているような気持ちで生活しています。

採用の会社から「ともかく近くの外人局へ行って来い!」と言われているので、僕に言わせればほとんど無意味(9月以降有効なパスポートがない。雇用契約書がない。外人局の管轄が違う)と思われるのですが、それでも明朝早々にフライブルクの外人局へ行って、「労働許可をくれー!」と叫んで討ち死にしてきます。そうすれば、「おまえは馬鹿か!」といって、何か忠告していただけるでしょう。明日も学校の授業はありますが、今の僕にはこの首の皮一枚つながった就職のチャンスを確実にするほうが、よっぽど大事なのであります。
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by furtwangen | 2007-07-30 06:20 | 手工業会議所@Freiburg
2007年 07月 28日

ダライラマさん

以前から、今日28日にダライラマさんがここフライブルクでお話なさると本屋さんのガラス展示に書いてありました。だからそれを拝聴しなきゃいかんなぁ、と以前から思っていました。いま聞いたラジオの話だと、もうフライブルクにご到着だそうで、なんでもZehntausand10千人ですから、1万人も(!)人が集まると予想されているそうです。最近のS誌の記事にあったそうですが、彼や仏教に共感を持つ人がドイツにもかなりいるらしく、信仰深い仏教徒でなくても、ちょうど上野動物園のパンダを見に行く感じ(失礼!)で来る人がたくさんいるでしょう。午後3時半くらいから始まるようですが、講演の行われるMesseが僕の住んでいるところの近くでもありますし、ちょっと早めに行って見てこようと思っています。あんまりたくさんの人でもみくちゃにされないといいんだけど。幸いいまのところ天気も曇り、日射病でひっくりカエルような心配もありません。
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by furtwangen | 2007-07-28 18:32 | 手工業会議所@Freiburg
2007年 07月 28日

スイスの労働ビザ

昨日はミュンヘンの総領事館の方がStuttgartへいらして業務をしてくださる日だったので行ってきました。10年有効のパスポートがよりによってこの夏に賞味期限切れになるので、新しいのを発行していただくためです。今は労働ビザのことを気にしながらの毎日ですが、それには少なくとも有効なパスポートが必要だろうと思って、少々気づくのが遅すぎましたが、申請してきました。ICEでトンボ返り、お金がかかってしまいましたが、いまはスピードが大事。帰りの電車から、今日の授業のVortragの準備。そんなことで、昨日はブログ更新できず。

その間にZTM おおかわさんとスイスの山村さんから労働ビザについて有益なコメントをいただきました。ありがとうございました。2つ前の記事のコメント欄に投稿していただいています。
雇ってもらう側の僕がこの問題を気にするのは心理的には理解していただけると思いますが、客観的に考えますとこれはZTM おおかわさんのご指摘にもありますが、Arbeitsgeberの側の問題で、僕ががんばって逆立ちしたところで解決する問題でもない。スイスのように厳しい国ではなおさら、雇い主と外人局との我慢比べみたいになってくるでしょうから、雇い主の僕への思いの強さが重要になってくるでしょう。

今日は3つ目のAbsageお断りを願書提出先から貰いました。もう落ちたから言ってもいいでしょう、スイスのSchaffhausenというところにあるIWCという会社です。採用不可の理由が、見事なほどに前回のチューリッヒの場合と同じです。
あんたは駄目です、なぜならば、

da wir keine Möglichkeit haben für einen Nicht-EU-Bürger eine Arbeitsbewilligung zu erhalten.

EU圏外の人の労働ビザをもらえないから、と。
ちなみにこの願書、2週間以上その会社にいましたし、少し汚れて返ってきましたので、門前払いではなく、それなりに興味を持ってくれたみたいです。また上記の理由を書いてくれたということは、一度は当該の外人局にたずねてくれたんでしょう。総合的に考えて、この理由が僕を雇えない本当の理由だと信じますし、だからぜんぜんがっかりしてません。

ただ、複数の会社から立て続けにこの同じ理由で採用不可を知らされると、もう少しスイスの外人局も柔軟性を持ったほうが、お国のためになるのでは、と思ってしまいます。なんだか鎖国している国みたい。Schaffhausenだけでも出島みたいにして、そこだけEU圏外の人が働いてもいい、なんてしたらどうって皮肉交じりにスイス政府に提案したくなる(笑)。
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by furtwangen | 2007-07-28 07:43 | 手工業会議所@Freiburg
2007年 07月 25日

ハンティング

前回のつづき。

いままでに送った願書とは別に、突然ある会社の技術部の部長さんから面接へのご招待状(Email)を貰ったのです。(状況を分かりやすく説明するために、ちょっと劇的に書きます)結論からいいますと、結局この会社で働くことになります。日本語でたぶんハンティングというと思います。予想もしていませんでしたが、人生このかた初めてハンティングの対象になりました!われながらビックリであります。

そのメールによりますと、かれもこの会社にハンティングされ今月からそこの部長として働き始めたと。会社は、時計会社として生き残るため合理化を進める、そして方向としては高級時計の製造に力をいれ、安っぽい時計製作部門を売却すると。そしてその高級時計製作路線を推進するために、あらたにブランドを設定し、その部長をハンティングしたのです。つまり、この会社は自己改革を望んでいるのだと僕は思っています、とくに技術的な分野で。いくら高級機械時計を作りたいと思っても広範な知識に基づく斬新な技術的アイデアと野心のある技術者がないと、どうにも前に進みません。健全な経営感覚と十分な技術力を兼ね備えた彼に惚れ込んだ会社が彼を技術部の部長に抜擢したのです。

さーて、その部長さんとは一体誰でしょう(笑)

本当に信じられない話ですが、実は僕が通ったマイスター学校の非常勤の先生だったのです。本当にこんなに幸運な話があるかと思うくらいに出来すぎた話です。マイスター学校時代、僕は何も知らずにただただ無垢な一生徒として作品作りに励んでいました。しかし彼は近い将来ハンチングされることを念頭に、その際に使える人材として僕に目をつけていたらしいのです。

ここまで状況が出来上がっていると、話はとんとん拍子で進みます。水曜に彼から招待状を貰う、金曜日のマイスター学校の卒業パーチで久しぶりに再会、彼の現在の状況と僕の意思をお互い確認、遅まきながら願書を手渡し、社長さんとの面接日を週明けの月曜日に設定。日曜日は学校の一般公開日だったので、学校に僕のマイスター作品をもって行き、展示。昼食を彼と共にし、彼のものすごい野心を知る。その晩は時計科主任のヤオホ先生の家に泊まらせてもらい、月曜日に部長さんである先生が車で僕を拾って会社へ。到着後すぐに社長さんと面接、僕の作品を見てもらいました。もちろんその際は先生も同席。僕は設計能力を評価されてのハンティングなので、その能力を下手くそなドイツ語で精一杯アピールしてきました。ちなみに、僕を採用するかの裁量権はその先生にあるようなので、昨日の社長さんとの面接では、社長さんのお気持ちをひどく害さないようにしていれば問題なく採用されるという感じでした。
普通は面接に続きProbearbeit入社実技試験が行われますが、今回はなし。つまりあの8ヶ月間のマイスター学校での絶え間ないゲリラ戦的作業態度が今回のProbearbeitでもあったわけです。(もしかしたらまだ つづく)

0727:
H.Sutoさん
まじめに働いておいてよかったです。試験に落ちても先生が僕を拾ってくれれば、マイスター学校に行った甲斐ありというものです。

タケシさん
期待されると、その期待に応えられなくて苦しむ時期が必ずくると覚悟しています。そういうときこそカッカせずに穏やかに乗り切りたいと思っています。

まさみさん
お久しぶりです。
おかげさまで、これから数年はドイツにしがみ付いていられそうです。今度はまさみさんが来る番!来年ドイツで会いましょう。何か手伝えることがあったら言ってくださいね。
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by furtwangen | 2007-07-25 07:17 | 手工業会議所@Freiburg
2007年 07月 24日

やった!!

就職をほぼ決めた!それもドイツにあるドイツの時計会社に!
いままでこのブログで書いてきたことのほとんどは、マイスター試験の勉強のことばかりでしたが、実はその後に来る就職も大きな問題、課題でした。この短期間で試験勉強をしながら、一方で職を探す。これは正直いって容易なことではないです。さらに厄介なのは、僕が今住んでいる部屋を遅くとも8月の末までに明け渡さないといけない。もちろん滞在許可も無効になる。そうなるとどこかに撤退しなければいけない。問題はどこへ?これが、ブログをしばらく休んでいた間の最大の苦悩でした。もちろん、このまま素直に日本へ完全帰国をして、職を探すのも可能性としてはありました。しかし、4年間もドイツで時計技術を勉強させてもらった僕としては、なんとしてもドイツ語圏で仕事を見つけたかったのです。だから、求人がなくても働いてみたいと思う会社に構わず願書を送りました。その願書に僕はこういう一文をつけました。
「もしあなたのところである一定期間働かせてくれたら、その後日本で貴社の認定時計師として働けますけど、どうでしょ?」
と。出来れば、日本人とか日本というキーワードで雇ってもらうのでなく、一人の時計職人として、またその実力の点で雇ってもらいたいとは思っていましたが、しかし、他の志願者と差別化しより魅力的に自分をアピールするには、
「ドイツで養成され、日本語が話せ、将来日本で長期に働く覚悟が出来ている時計職人」ということをどうしても書かないわけには行きませんでした。

先週は精神的に激動の一週間でした。週の初めに2つのAbsageお断りの知らせを願書提出先から貰いました。特にスイスのチューリッヒからのお断りはなんとも残念でした。というのは、その時計職人さんは僕を雇うと決めてくれたのですが、労働ビザがどうしても下りない。彼は世界で10本の指に数えられるであろう、筋金入りの本当の高級腕時計製作職人さんです。彼は僕を雇うために2週間も外人局相手に試行錯誤してくれました。しかし、どうしても満たせない条件、

Wir müssen belegen, dass wir keinen Uhrmacher gefunden haben in ganzen Europa.

Wirとはつまり彼のことです。全ヨーロッパ中にそのような、つまりドイツで養成された日本語の話せる時計職人がいないことを証明しなければならないと。これはかなり厳しい条件ですね、in ganzen Europaとは。
彼の会社は個人経営で、忙しいのでありますから、2週間も僕のために戦ってくれたのはとてもありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。こればかりは本当にどうしようもない。しかし、スイスはドイツよりも労働ビザが下りにくいとは聞いていたので、正直そのような残念な結果になることは十分に予想していました。

週の後半、その苦しかった状況が急展開をみせます。(つづく)

0725追記:
bonさん
はじめまして、コメントありがとうございます。実はまだ労働許可の問題が残っているのですが、今回はどうにか許可が下りるだろうと楽観的に考えています。

H.Sutoさん
おかげさまで、どうにかここまでたどり着きました。

スイスの山村さん
いつもコメント頂きありがとうございます。確かに労働ビザの話をしていると、結婚したらいい、とよく勧められます。
ところで、結婚はともかく、スイスで労働許可を貰うのはやはり一般的に難しいのでしょうか、実例でも主観的なご意見でも、それからドイツの労働ビザのことでも構いませんので、もしよければこの問題についてスイスの山村さんのご認識をお聞かせ
いただければありがたいです。
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by furtwangen | 2007-07-24 06:41 | 手工業会議所@Freiburg
2007年 07月 05日

在職証明書に隠された秘密(2)

今日の復習を兼ねて更新しています。
在職証明書の話で、在職中の勤務評価は「正確」と同時に「好意的」に記されなければいけないという話。

つづいてこう来ます。
Um diesen Anspruch auch bei negativen Beurteilungen zu erfuellen, ist eine Art "Geheimsprache" entwickelt worden.
評価があまりよくないときでも、この要求を満たすために、「隠語」が発達しました!
つまり、ぱっと見よさそうな表現でも、実はちゃんとそれなりに評価が現れている、ということです。

以下に
Die wichtigsten Geheimformeln
「最重要な隠語例文」が続きます。
.............................
参考のため、ドイツの成績評価は6段階で1が最高、5が最低、6が落第
1: Sehr gut
2: Gut
3: Befriedigend 良、まずまず
4: Ausreichend 可 十分
5: Mangelhaft 不十分、不完全
6: Ungenuegend 不可 不足
ちなみに、学校での評価でも数字で露骨に表現しないで、Befriedigendみたいに間接的というか、隠語的に表現されます。
................................

Leistungsbeurteilung業績の評価例1
「彼は仕事をとてもよくやってくれます」の6段階表現
1: Der Mitarbeiter hat die ihm übertragenen Aufgaben stets zu unserer vollsten Zufriedenheit erledigt.
2: Der Mitarbeiter hat die ihm übertragenen Aufgaben stets zu unserer vollen Zufriedenheit erledigt.
3: Der Mitarbeiter hat die ihm übertragenen Aufgaben zu unserer vollen Zufriedenheit erledigt.
4: Der Mitarbeiter hat die ihm übertragenen Aufgaben zu unserer Zufriedenheit erledigt.
5: Der Mitarbeiter hat die ihm übertragenen Aufgaben im Grossen und Ganzen zu unserer Zufriedenheit erledigt.
6: Der Mitarbeiter bemühte sich, seine Arbeit zufrieden stellend zu erledigt.
例文先頭の番号は成績・評価。どれも皆「好意的」です。が、例えばstets常に とか vollenなど満足度合いを表す形容詞の比較級などで違いを表しています。最後の例文ではbemuehenですから、「彼は努力をした」と表面上は解釈できますが、それはすなわち「彼は我々の満足する仕事が出来なかった」ということですね。これが「在職証明書の書き方」というものです(笑)。

Leistungsbeurteilung業績の評価例2
「彼は我々の期待に応えてくれました」の6段階表現
1: Er hat unsere Erwartungen immer und in allerbester Weise erfuellt.
2: Er hat unsere Erwartungen in jeder Hinsicht und in bester Weise erfuellt.
3: Er hat unsere Erwartungen in jeder Hinsicht entsprochen.
4: Er hat unsere Erwartungen entsprochen.
5: Er hat unsere Erwartungen groessteils eruefllt.
6: (もう例文なし!)
immerとかallerbestみたいな、諸手を挙げて褒め称えてくれないといけない、なぜなら、どんな場合でも好意的なんだから。「grossteilsおおかた、大部分、みんなの期待に応えられてたんだ、よかった!」なんて喜んではいけない。これは「おおかたにおいて」期待に応えてくれなかったという社長さんの不満の裏返しと考えるべき。

Fuehrungsbeurteilung勤務態度についての評価例
1: Sein Verhalten zu Vorgesetzten, Arbeitskollegen, Mitarbeitern und Kunden war stets vorbildlich.
2: Sein Verhalten zu Vorgesetzten, Arbeitskollegen, Mitarbeitern und Kunden war vorbildlich.
3: Sein Verhalten zu Vorgesetzten, Mitarbeitern war vorbildlich.
4: Sein Verhalten gegenüber Mitarbeitern war einwandfrei.
5: Sein persoenliches Verhalten war insgesamt einwandfrei.
6: Sein persoenliches Verhalten war insgesamt tadellos.
評価が下がってくると、だんだん同僚がいなくなっていきます(笑)
insgesamtとか先に出てきたim Grossen und Ganzenという副詞みたいなものが、einwandfreiとかtadellosという「好意的」な表現をかなり押さえ込んでいる感じで、この表現があったら喜んでいる場合ではないということです。

それから、証明書の最後に、「彼の将来が明るく、希望に満ちてますように」みたいな、エールを送ってくれる一文があると高く評価されているということらしいですよ。

これで、またしばらく休みます。
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by furtwangen | 2007-07-05 06:33 | 手工業会議所@Freiburg
2007年 07月 05日

在職証明書に隠された秘密(1)

今日もブログを更新しないつもりでいましたが、学校で勉強したことが面白かったので、今日はその復習を兼ねて更新します。
内容はGeschaeftsbrief仕事の時の手紙の書き方。今日の授業では

Mahnung催促、督促状、続いて
Abmahnung 従業員に出す勤務態度改善要求書とでも訳しますか。勤務態度が悪くても突然解雇通告を出すのはかわいそうだから、その通告の前に「もうちょっとまじめに働きなさい」といさめる手紙

の書き方を学びました。マイスター試験では、将来独立することを想定していますから、簿記や商法、給与・コスト計算などと合わせて、こういう手紙の書き方も学ばなければなりません。

そして最後にやったのが、Zeugnisse在職証明書。Zeugnisseは必ずしも「在職」証明でないときもあるでしょうが、今回はそう訳します。
今日のブログの内容は、その在職証明書。
さきに断っておきますが、今日の内容はドイツ語や独逸に興味のない方は面白くないかもしれません。大雑把に訳せるところは訳してみますが、あんまり訳を吟味している時間がないので、ひどい粗訳になると思います。

まず書き方の前に、在職証明書の概要。今日の授業によると
1.Arbeitnehmer従業員はschriftlichな在職証明書を要求する法的権利がある。それは在職中でもそうで、その場合はZwischenzeugnisと呼ばれる。
2.証明書には2種類ある
einfache Zeugnisse 簡単な証明書、と
qualifizierte Zeugnisse 能力評価の付いた証明書

einfache Zeugnisseとはその人の名前や生年月日・場所、在職期間に続いてその会社でやったことが、評価無しで事実だけが書かれます。
それに加えて、仕事振りや勤務態度などの「評価」を加えたものがqualifizierte Zeugnisseです。

知っておいていいのはここからです。
1.どちらのタイプの証明書を発行してもらうかはその従業員が決める。(会社側ではない)
2.(多少1.とだぶると思うが)雇用者の方から(勝手に)qualifizierte Zeugnisseを発行してはならない。その従業員によって要請されなければならない。

これはどういうことかというと、証明書の中で評価が低く記されると、その後の就職活動に支障が出るかもしれません。だからそうい評価になってしまうことが予想される場合、一層のこと評価無しの証明書の方がいいわけです。だからどっちのタイプにするかは従業員が決められるし、間違っても低い評価のqualifizierte Zeugnisseを意に反して突きつけられることはないということです。

いままで授業を受けてきて思うのですが、ドイツでは一度雇われた労働者・従業員は法的にものすごく守られているということです。この証明書の話でもそうで、そもそも

Das Zeugnis muss nach den gesetzlichen Bestimmungen von Wohlwollen getragen und darf das berufliche Fortkommen des Arbeitsnehmers nicht erschweren.
在職証明書は法的な規定・命令によって好意的に書かれなければいけない。その従業員の職業上のキャリアアップ、成功を妨げてはならない。
つまり、憎たらしい従業員でも、在職証明書には悪口を書いてはいけない。Wohlwollen好意的な表現で書かなければいけないのです。それが法律で規定されているところが面白い。

さぁ、これからもっと面白くなります。

しかし、しかーしだ、
Die gemachten Angaben muessen der Wahrheit entsprechen.
記述内容は事実に即していないといけない。つまり嘘はいけないと。
Ausserdem muessen saemtliche ausgeuebten Taetigkeiten waehrend des Beschaeftigungsverhaeltnisses genau beschrieben werden.
おまけに在職中に行われた仕事内容について正確に記述されなければならない、と。

さぁ、そこでそろそろ今日のお題、「在職証明書の書き方」がでてくるわけです(笑)
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by furtwangen | 2007-07-05 04:41 | 手工業会議所@Freiburg