シュバルツバルトな毎日

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2009年 04月 29日

板が浮きやがった!

仕事から帰ってきて、最後の一枚の化粧板を接着したら、
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失敗した。化粧板と机の表面の間に隙間が出来やがった。こんなに派手に隙間が出来るとは思わなかった。接着の際に板が上にずれたのではなくて、板がそもそも高さ方向に弧を描いて反っていた。接着の時、平紐で締め付けた際に、その反りが、机の側平面に沿って真っ直ぐになったことで、これだけ浮いたらしい。あぁ、最後の接着ってーのにクッ...悔しい!
この隙間にネジや小さな部品が入るといけないので、後で接着剤を充填して隙間をなくしますが、とても悔しいし、気持ちが悪いです。こういうのが出来てしまうと。
(でも時間も体力も無限にはありませんから作業は続行です。やり直しはしない!)

今朝はあさ7時には会社で仕事を始めていましたが、9時頃に突然、煙探知機のアラームが鳴り響きました。よくまぁ、こう耳をつんざくようなサイレンの周波数を見つけたもんだと思うくらい、強烈な響き。そしたら、10分も経たないうちに、消防自動車、はしご車、指令車、救急車が来ました。どうも会社の探知機が作動すると、自動的に消防署に出動命令が出るようです。さすがはドイツ、初動がはやいと思いました。

結局、朝の休憩を取っていた人が、なんか煙っぽいものを出してしまい、探知機が作動したようでした。20分くらいサイレンがなり続けて、僕の休憩時間終了と共に、サイレンも止みました。
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by furtwangen | 2009-04-29 06:54 | 黒い森の小さな町
2009年 04月 28日

段取り八分

先週の火曜日に、Silberfischという変な虫の駆除をしに業者さんがきてくれました。僕の住んでいるところは全部で7棟ある小さな団地みたいになっていて、ここのHausmeisterの判断で、駆除を依頼したみたいです。そういうのはありがたいと思っています。以前からその変な虫が時々出てきてはいましたが、日本でゴキブリやムカデに慣れている僕は、あまり気にしていなかったです。虫の名前も分からなかったし、生ゴミにたかるようなこともなかったので。今回の「駆除しますのでご協力願います」の掲示をみて、あぁ、ほかの所でもこの虫が活躍なすっているんだ、と分かりました。

ちなみにこのSilberfischというのは日本語でセイヨウシミというそうです。小学館の大独和に出ていました。ウィキペディアなんかで調べるとその写真も載っています。

さて、時計机の続き。注文していた脚も来まして、ともかく机っぽくなってきました。
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切断面が汚いので化粧板で隠しますが、90度の角っちょを綺麗に合わせるのは一苦労です。最初はお互いを目検で「だいたい45度」で切っていましたが、そんないい加減ではちっとも綺麗に合わない。時計学校一年生の時に買った工作用の分度器があった事を思い出して、「45度」を測りながら、根気よくやって行きましたら、まぁどうにか様になるような机の角ができました。
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作業風景で、左の机が将来の旋盤机。鑿(ノミ)の刃先を丹念に研ぎながら、スプルースの化粧板を慎重に削っていきます。ちと苦しいのは、鑿の刃を研ぐ砥石がないこと。しょうがないから、旋盤のバイトを研ぐ石で研ぎました。研がないよりは数百倍マシですが、砥石面の目詰まり感すごいです。
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接着の様子。Zwinge締め具を使って接着するのが理想的ですが、Zwingeがないので、写真のような荷造りのときに使うようなプラスチックの平紐でビンビンに締め上げて接着しています。このテクニックは確か以前のオルガン工房で習得した(非常の場合の)方法です。接着の際は濡らしたウエス(雑巾)と15センチ!(スチール定規)が必須で、段取り八分(作業前の準備が大事って事)の典型的な作業です。(なぜなら、接着剤は乾き始めたら待ってくれない。接着剤を塗り始めてから必要なものを探しているようでは完全に手遅れ。塗る前にすべての必要な物を手元に用意しておく。そういう下準備がちゃんと出来ていれば8割がた綺麗に仕上がったも同然ということです、段取り八分って。いい言葉です。)

今回は当て木無しでの接着ですから「こりゃ、(オルガンの)親方に怒られる」と思いながら、多少の後ろめたい気持ちでの作業です。でも、もう仕方ないです。今日も10時間会社で働いてきて、その後の作業ですから、勘弁ねがいたと思います。
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by furtwangen | 2009-04-28 07:13 | 黒い森の小さな町
2009年 04月 21日

試験の日

今日から3日間、プチ上司のクリスチャンはお休みです。
理由はSchwenningenでマイスターの実技試験があるから。もちろん彼はもうマイスターですから、彼が試験されるのではないです。そうでなくて試験官としての仕事のため。彼はまだ20代前半の超若いマイスターさんですが、時計に関する知識と実力・経験の面で非常に優秀な人間です。会社の組織をまとめる力や、外部との交渉力、どれをとっても非常に優れた、僕があと一千年がんばってもあそこまで偉くはなれないなぁ、と思ってしまうようなすごい人です。だから、若いですが、マイスターの試験官を務めても十分周りの人間が納得するような感じです。

それから今日はもうひとつ試験、面接試験がありました。
それは、来年度から会社で働くアツビの面接試験。募集人数は1人で、受験者2人。養成を担当しているクラウディオとジモーネが面接をしたみたいです。(僕はアツビの養成にはいっさい関与していない。)なんでも、今日来たひとりは、フランクフルトで長くお巡りさんをしていたらしいです。フランクフルトって大都会だから、お巡りさんって大変らしいんです。いろいろ身に危険を感じるようなこともあるでしょうし、なんといっても精神的に大変らしいです。

まぁ、お巡りさんの話は別にして、僕としては、30を過ぎたような少し大人のアツビが来たらいいなぁ、と思っています。17、18歳のようなあんまり若すぎる人は、概して子供みたいな心構えで、「働く」ということの責任感とか、自分自身を切磋琢磨する感覚のない人が多い。それと忍耐強い人が少ない。Vollzeitschuleならばそれでもいいけれど、会社でアツビをしたいのなら、強い自意識、目的意識を持ってもらわないと困る。教官に言われるから、しょうがないから作業をやるような人は、漫然とした作業になりがちで、それらの作業から何かを学び取ろうというところにまで意識が向上しない。

でも30くらいになると、目的意識がはっきりしているし、何かを学べることに対する喜びというか、Ausbildungsplatzを得られた事に感謝の念を持てる。「これが、人生最後のチャンス」くらいの気持ちで何事にも取り掛かるでしょうから、そうなればすべてが主体的に取り組めて、好転するでしょう。そうなれば、勉強の課題だけでなく、本当の仕事も手伝ってもらえると思うんですよね。だから、まぁ、年齢はどうでもいいけれど、職業養成の機会を手に入れた事への幸運、感謝の気持ちと、だからこの機会にできるだけたくさんのことを学び取ってやろうと思う人が来たらいいと思っています。
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by furtwangen | 2009-04-21 07:46 | 黒い森の小さな町
2009年 04月 21日

メッサーシュミット

自動車の博物館の続き。
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メッサーシュミットKR200
1958年、単気筒10.2馬力191cc、最高時速90km、重さ240kg

メッサーシュミットはそもそも戦闘機などの飛行機をつくる会社だったそうですが、戦後、飛行機製造禁止に伴って乗用車を作り始めたそうです。
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で、この車は2人乗りなのですが、その座席の位置関係が今のSmartのように左右の位置でなく、前後にあります。クリスチャンの話によると、戦前、戦闘機を設計していた技術者が、戦後になっていざ車を作ろうとなったときも、座席の配置はやっぱり戦闘機のように前後の配置になってしまったと。乗降車の際のドアの開閉も、まるで戦闘機のように、天井を上げて上から乗り込む。
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一生懸命かわいく作ったんでしょうけど、どうしても戦闘機的なデザイン要素をもった自動車です。
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まぁ、僕個人的にはこういう小さな車、好きです。前後の座席というのも車幅が小さくて済んでいいこともあると思うんですが。走行安定性の問題があるのでしょうね。それから乗っている相方の顔を見ることができないというのは、ちょっと残念なんでしょうな。

この自動車博物館には他に、ベンツやVW、ポルシェといったドイツ車、フォードやキャデラックなどのアメリカの車、昔の消防自動車、水陸両用車、それから事故で前がぶっ壊れたフェラーリなんかもそのまま展示してあります。展示方法などはBMWミュージアムのほうが一枚上手ですが、収集自動車の量と質は、こっちのほうが圧倒的にすごいと思いました。
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by furtwangen | 2009-04-21 06:49 | 黒い森の小さな町
2009年 04月 20日

歴代マイバッハ

別に自動車のファンではありませんが、先週木曜日は仕事を少し早めに切り上げて近くにある自動車博物館にいきました。ミュンヘンのBMWミュージアムやストットガルトのベンツの博物館に比べて、ほとんど無名に近い博物館ですが、品揃えは、はっきりいってBMW博物館をあるかに超えています。

あんまりすごいコレクションで何をお見せしようか考えましたが、僕がきれいだなー、すごいなーと思った車、マイバッハの車のいくつかをここに載せたいと思います。ちなみに、このマイバッハという会社は1900年初頭に作られた会社で、僕が住んでいる辺り、南西ドイツで興ったそうです。ここいらはベンツやポルシェの本拠地でもありますから、そう考えるとこの南西ドイツ、BW州というのは大変な自動車産業の地域です。
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マイバッハSW38 Transformationscabrio
1939年、6気筒140馬力3800cc、最高時速160km、自重2800kg、生産台数850
車のことはよくわからないけど、しかし上品なつくづくいい車です。
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マイバッハDS8 Zeppelin
1932年、12気筒200馬力8000cc、最高時速160km、自重3300kg、現在世界で25台
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マイバッハSW35
1935年、6気筒140馬力3500cc、最高時速140km、自重2300kg、現在世界で5台
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マイバッハSW38 Cabrio
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マイバッハSW38
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マイバッハSW42 Cabrio
1939年、6気筒140馬力4200cc、最高時速160km、自重2400kg、生産台数ca.850
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マイバッハ57
2004年、12気筒550馬力5513cc、最高時速250km、自重2735kg、0-100km/h 5.4秒
これはかなりお高いそうです。
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by furtwangen | 2009-04-20 02:13 | 黒い森の小さな町
2009年 04月 19日

カメラの買い替え

時計机の製作は完全に停滞しています。注文している脚が来ないからです。
だから、先に余った天板で台所の補助机を作りました。
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作りましたというか、板をただ台の上に載せただけですが。この台は以前フライブルクへ引越す時に、大活躍してくれたゴロゴロ車付きの台です。この補助机には冷蔵庫には入れない食料のみを置こうと思っています。そうすることで、買い物に行くとき、何が不足しているか、ひと目でわかる。(それと、台所の机には56リットルの水槽がどっかり載っかっていて、そのために作業領域がひどく少なかったことも、補助机がほしかった理由です。)

ところで、そろそろカメラを買おうか考えています。その理由は、
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ご覧の通り、レンズにゴミが付いているからです。写真はその汚れを撮る為に、空を撮ったものですが、黒い点やイカリングのような輪っかがいくつもあって、レンズを拭いてもぜんぜんとれない。今年の始め頃は黒い点がひとつだけでしたから、見て見ぬ振りをしていましたが、まわりにイカリングが繁殖し始めると、見ない振りもしていられない。冬の帰国時に修理に出そうと思ったら、新品買ったほうが安いといわれたので、もうそろそろ新しいデジカメを買ったほうがいいのかなぁ、と思っています。

最近はやっている一眼レフのデジカメに心動かされますが、現実を考えるとあんな図体の大きなものを毎日もって歩くのは無理。特にブログのための写真機を考えると、機動性が一番。だから次もコンパクトデジカメを購入することになるだろうと思います。僕は時計の細かい、小さな部分の写真も撮りたいので、マクロ撮影が出来て、かつそのとき手動でピントを合わせられるのがあるといいと思っているのですが、なかなか「コンパクト」で「手動ピント」のカメラが見つからないです。

0420:きんさん
はじめまして。
教えてくださり、ありがとうございました。
とても、とても参考になり、興味を持ちました。なにぶんカメラのことがよくわからないので、リンク先を見てもすべての機能は理解できませんでしたが、コンパクトで手動のピントは分かりました。僕がいま使っているのもパナソニックのLUMIXですが、マクロ撮影時にピントを自動で合わせていると、一瞬ピントが合っても、結局合いませんでしたというような赤枠の表示になることがよくあって、手でピントを調整できたらいいのになぁ、と思うことしばしばです。
とても興味を持ったので、こんど都会に出たときに、家電屋で探してみます。
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by furtwangen | 2009-04-19 23:54 | 黒い森の小さな町
2009年 04月 14日

時計机の続き

今日の作業は遅々として進まず。なぜなら、
1.寝坊してスタートが10時半と出遅れた。
2.昨日の疲れがひどく残っていた。
3.午後から突然ダニエルが遊びにくることになった。

特に昨日の疲れが体中に残っているのには参りました。それで、どうしてそんなに疲れちまったのか考えてみたのですが、何でもかんでも床に膝を付きながら屈んで作業をするから疲れるんだということになりまして、時計の机はともかく、先に旋盤の机を立ち上げちまおうと。そうしたら、その机の上で作業ができる。
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ということで、4本の脚をネジで取り付けただけの、なんの芸もない旋盤用机。この状態でもう出来上がり。ちょうど昼食のパンを置いて写真を撮りましたが、こんな机が台所の真ん中にあるのもいいなぁ、と思いました。余った天板で台所用の補助机でも作るかね。
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ちなみにこれが僕の旋盤で、これがさっきの机の上に据え付けられる予定。でも、いまは、
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こんな感じで作業机として使う。こりゃ、楽だ。しゃがみ込まないでいいし、この机の天板と時計机の天板は同じものだから、この作業机の天板でいろいろ試せる。
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粗い作業が終って、この机の上に時計机の天板をおいて作業する。もうしゃがみながらの作業がないのが、ありがたい。

今日はこの辺りで体力が尽きた。夕方からダニエルが着たので、彼と夕食をとりに出かけました。

そういえば、3月の末にテレビのZDFの番組で僕の勤めている会社が取り上げられまして、白衣を着た僕もほんの2,3秒映りました。取材のとき、「たぶんこれは全国放送だから、これで僕達も有名人だなぁ」なんてクラウディオとバカなこと言って笑っていました。

さて、時計机の製作に感けていたましたら、いつの間にか神様が復活なすって、あれよあれよという間にまた明日から仕事です。
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by furtwangen | 2009-04-14 04:56 | 黒い森の小さな町
2009年 04月 13日

机の製作

時計修理用机の話のつづき。

ホームセンターに2500mmの長さの天板(幅600厚28)がお買い得価格25オイロで売っていたので、それを購入。時計の机のために1200mm、それとせっかくですから旋盤用の机のために800mmを切って貰いました。
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時計机の天板。肘がくる辺りを欠いてもらいましたが、はっきりいってホームセンターの加工、下手くそ。寸法間違えるし、直線に切れていない。だから先ずは欠いてもらった断面を鑿で綺麗にする。
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ホームセンターのおじさんが、勢い余って切り込みすぎたところを埋める。
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これは欠いてもらったところの切断面を隠すための化粧板(というかな?)。このスプルースL字の一辺を
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鉋だけでここまで短くしました。長い直線を切れる鋸がなかったので、ひたすら鉋で削っていきました。
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鉋で削っているところ。この作業でかなり体力を消耗しました。写真上の紺の毛布は膝載せ。でないと、膝が痛いのなんのって。

両端をだいたい45度くらいに切って、
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今日は材料取りということで、大雑把にこんな感じ。この2つの欠きの辺りに肘が来まして、その真ん中で作業という感じです。
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さっきの丸鋸で切りすぎたところ。化粧板で少し隠れました。

実はこの化粧板、ちゃんと役割があります。机の縁にくるこの板は、机の表面の高さよりも5ミリほど高い土手を作っています。この土手を作ることで、修理中の時計の小さな部品が、机の表面を転がって、転がって、転がっても、ともかく下に落ちないで済みます。もちろんピンセットからはじき飛ばされたネジなどは、とんでもない方向にピ~ンっと飛んでいってしまいますけれど、せめて机の表面を転がっているヤツは下に落したくない。一度下に落ちると、探すのがとても厄介で、ストレスが溜まるのであります。(時計会社での修理と違って、交換部品がない場合がほとんどですから、見つかるまでともかく探して、探して、探しまくる。)

明日も体力があれば作業を続けます。化粧板の四隅を綺麗に整える。それと、旋盤用の机の脚(長さ700)はもう手元にあるので(時計用の机の脚(長さ900)はただいま注文中)、それを天板にネジ止めするところまでいけばいいかな、と思っています。
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by furtwangen | 2009-04-13 08:05 | 黒い森の小さな町
2009年 04月 12日

時計修理用の机

今回の風邪はなかなか完治しませんで、まだ多少のだるさと鼻がいかれています。

前回は「余暇を使って時計修理をする」ということを書きましたが、そのためにまずすべきことは、時計をいじるための専用の机を作ることなのです。

というのも、いままで、書き物をしたりキーボードを打ったりする、いわゆる勉強机で時計をいじっていましたが、時計を修理するには、机の高さがいかにも低いのであります。座っている椅子をどんなに低くしても、机が低すぎて、体に悪い。作業をしていると背中を丸めて頭を90度前に倒して、お辞儀をした状態ですので苦しくて、長時間の作業は無理。

おまけに机の上は、必要じゃないけど捨てられないような紙がたっくさん散らかっていて、時計の細かい作業なんてできたもんでない。

また専用の机がないから、いままで買いだめた道具のほとんどが道具箱にしまわれた状態で、いつでも使える状態でない。宝の持ち腐れ状態だったわけです。

会社での仕事時間が長ければ、その宝の持ち腐れ状態も容認されますが、意に反して余暇が増えてしまった現状では、その宝を余暇の時間にうまく使わない手はない。そのためにはどうしても専用の机がほしい、というのが、昨今の思考展開なのであります。

しかし、この時計修理用の机を買うとなると、財政的に大変なのであります。
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例えばこんな立派なUhrmachertischが売られていますが、これは多分2000オイロ位します。こんなすごいのはどうにも手が出ないです。そうなると、もう自分で作る以外にないと。木工のできる工房なんてないですから、いままで二の足を踏んでいましたが、もういい加減に作らないと、今までに買った道具がもったいないし、なんだかんだ言っているうちに僕の余生もどんどん短くなっていくし。

時計の机というのはだいたい90cmから100cmの高さがふつうで、どんなに予算をケチってもこの高さは確保したいところ。あと、安定性も。ちなみに食卓や勉強机の高さはだいたい70cm前後、台所の洗いやKochplatteの高さが80cmくらいだと思います。時計の机っていうのはそのくらい高いほうがいいのです。

今日近くのホームセンターで材料と安価な木工具(鑿と鉋、Boschの電気ドリル)を買ってきたので、明日から台所の床で木工作業開始です。
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by furtwangen | 2009-04-12 07:38 | 黒い森の小さな町
2009年 04月 07日

余暇の使い方

皆さんにご心配いただき、ありがたくおもっています。
風邪の症状はまだ残っていますが、ともかく働けそうなので、今日は会社に行ってきました。会社でやることは、毎度の手作業、肩凝りこりの作業です。もうあの工場の席に座るだけでも気分が悪くなりますが、仕事ですから仕方ありません。作業効率とこちらの健康、折り合いをつけながら、今日の一日をやり過ごしました。今は頭痛もなく随分回復してきました。

さて、4月に入ってから労働条件が多少変わり、労働時間が以前より減りました。これは確かに悪くはないのですが、しかしそんなに嬉しくもないです。

正直言うと僕としてはもう少し働きたい。そしてその分を給料で返してもらいたい。この労働条件は労働組合のお陰なんですが、僕は働く時間を少なくしてもらうためにわざわざこんな小さな町に住んでいるのではないです。そうじゃなくて、時計を作りに来ているんです。だからもうちょっと働けたらなぁ、と思ってしまいます。

ただ、今のご時世や労働組合との関係を考えると、いまはこの辺が妥協点なのかなぁとも思います。労働組合と会社を敵にまわして孤軍奮闘しても、労多くして功少なしでしょう。

で、最近いろいろ考えるのですが、どうせ大して上がらない賃金を嘆いても仕方がない。それよりも労働時間減少によって増えた余暇を充実させようと。もっと具体的に言うと、その余暇を使って、アンチークな時計をいじろう、修理しようと思っているのであります。

僕は時計職人として会社に雇われていますが、設計、製作の仕事はあっても修理の仕事がぜんぜんないのであります。時計職人として、これは珍しいケースだと思います。修理というのは、それを通して、昔の人の技術や考えを学べる、それから交換部品がない場合が多いから、自分の修理技術が上達します。しかし、その学ぶ機会が、いまのところ僕にはない。その弱点を自分の余暇の時間に補おうと思っているのであります。

まだまだ僕の手元には修理するための道具が完璧には揃っていませんが、ゆるゆると始めるくらいの道具はあります。それから、蚤の市などにいけば、それなりに興味深いアンチーク時計もあります。だから、そういうのを買ってきて修理しながら、いろいろ実践的な勉強をしていけば、将来の自分のためになるんでないかなぁ、なんて思っています。

0407:tom from chicagoさん
Tomさんお久しぶり、コメントありがとうございます。
そちらもお仕事大変だと思います。体に気をつけて。
今年のうちに伺いますよ。そのときはよろしくお願いします。
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by furtwangen | 2009-04-07 07:13 | 黒い森の小さな町