シュバルツバルトな毎日

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2006年 07月 20日

ドイツの初等数学教育は崩壊している - その6(最終回)

冬に撮った写真。毎日暑いので...
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ドイツに住んでいらっしゃる方やドイツに興味をお持ちの方は、ドイツ人生徒さんの算数能力があまり芳しくないことを、うすうすご存知だったと思います。
この一連の記事で、その実際を少しでもお知らせできればと思い、内容がかなりネガティブになることを承知で書きました。

どこの国へ行っても、お金をたくさん払えば、おいしいものにありつけます。しかしその国の食生活が豊かかどうかは、大枚を払わなくても、美味いものが食べられるかどうかです。教育も同じです。大学などで勉強する学生さんが優秀なのは、ある意味当然です。問題は、高等教育機関に行かなかった普通の人がどの程度の学力(読み書き、計算など)を有しているかです。国の教育水準はそれで決まるといっていいと思います。ですので尚更、この記事を書きたかったのです。

このシリーズの最後に、二、三補足したいことがあります。
- こんなに算数の程度が低い学校に留学した意味があるのか、と思われた方もいると思います。数学を勉強することが目的なら、この学校に来ることはまったく無意味です。しかし、僕が学びたかったことはあくまで時計技術の理論と実際です。この分野に関してこの学校はドイツでもトップクラスの時計学校だと思います。ですので、ここで勉強した価値は十分にありました。もしドイツで時計の技術を勉強したい方がいらしたら、(算数の程度は低いですが)この学校を薦めたいです。
- ここの学校には、専門分野以外に、大学でいう一般教養みたいな分野がありまして、その中に社会科や経済と並んでMatheの授業があります。今回書いたような惨憺たる状況は、Matheの授業だけで、他の授業はもっと、ずっとマシです。
- その一般教養の授業は、他の専門分野の生徒さんと一緒に受けます。僕たち時計科は、精密技術科の生徒さんたちと一緒にそれらの授業を受けました。そのため比較できるのですが、どの教科も、成績の上位を占めるのは、時計科の生徒さんでした。時計科には比較的優秀な生徒さんが多く集まっています。


ドイツの初等数学教育は崩壊している -
その1/その2/その3/その4/その5/その6(最終回)

0712:まさみさん
まさみさんも経験済みですね(笑)
共感してもらえる人がいて嬉しいです。
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by furtwangen | 2006-07-20 07:05 | 時計学校@Furtwangen


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