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シュバルツバルトな毎日

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2006年 09月 12日

この町にも日本人がいないみたい

さて昨日は、ブログを書いたすぐ後にダニエルとアイスホッケー(以下EH)を観に行きました。
僕の住んでいるところから、てれてれ歩いて5分くらいのところにEHスタジアムがあります。ドイツではサッカーに負けないくらいEHの人気が高いです。昨日の試合はフライブルクとの親善試合だったそうで、なんでも「Schwenningenは2部リーグ、フライブルクは3部リーグに属しているから、本戦ではこの組み合わせはない」と彼に説教調で言われました。僕はEHのことをぜんぜん知りませんが、ダニエルは随分のEH気狂いです。どのくらい気狂いかというと、応援するときに、応援するチームのユニフォームを着て、1時間くらい前からビールを引っ掛けて、勢い任せに大声張り上げて応援しているような下品な段階はもうとっくに卒業しています。彼はその段階を通り越して、フライブルクの地元紙にEHC Freiburgの試合の記事を書くまでファンとして成長しています。したがって昨日は彼も僕も報道関係者として、入場(ただ!)。彼がまず向かうところはPresseの集まるスタジアムの最上階。ここでメンバー表をもらってくる。試合中はその表に点を入れた選手とその時間、反則を取られて2分間のPauseを食らった選手とその時間を事細かに記しています。とてもお酒の勢いで大声張り上げている場合じゃありません。昨日は選手に直接インタビューすることはありませんでしたが、彼は英語とロシア語(もちろんドイツ語も)ができるので、EH選手のインタビューアーとしては完璧です。

しかし、彼のように冷静に試合を観戦しているのはごくわずかで、スタジアムに来る7割方のサポーターは、応援ついでに、日頃の鬱憤も晴らしているような方々です。昨日は親善試合でしたが、警察官も動員されました。試合の合間の15分休憩の時に、会場のすぐ外で喧嘩が始まったらしく、その喧嘩見たさに、左側のスタンドにいた観客が突然どっと動き出したのは、少々圧巻でありました。

でもまぁ、無事に帰って来ましたし、観に行ってよかったです。EHの試合はもちろん、応援しているサポーターを見ていても、なんというか、日頃、かしこまってなかなか見えてこない、ドイツ人の本性、野生的な荒々しさ、汗臭い部分を昨日は堪能出来ました。一ヶ月間東京にいて、すっかりjapanizeされた僕をドイツ化するには打って付けの催しでした。

昨日はその後、街の中心にある中華料理屋で夕食をとりました。僕がいままで3年間住んだフルトワンゲンには中華レストランはもちろん、アジア的なものが何にもなかったので、ドイツでアジア的な食事にありつけるというのは僕にはとても新鮮なことです。白いご飯に鶏肉と野菜の炒め物を食べました。店員さんとも話しました。ベトナム人の方だそうで、とても人のよさそうなおじいさんでした。初めて来た僕にさっそくライチージュース(ドイツ語ではライチーのことをリチーと発音するみたいです)を一杯サービスしてくれました。向こうもアジア人が来てくれて嬉しかったみたいです。そのおじいさんに、この町に日本人がいるかと聞いたら、いないと言われてしまいました。後からわざわざ店長さんらしい人まで出てきて、台湾人やベトナム人はいるけど、日本人はいないねー、と言っていました。どうも、また日本人のいない町に住むことになったようです。

by furtwangen | 2006-09-12 01:29 | マイスター学校@Schwenningen


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