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シュバルツバルトな毎日

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2007年 06月 02日

学校について

ドイツ全土でそうかは知りませんが、ここいらでは目下Pfingstferienという名の休暇中で「学校」は今週の初めから来週いっぱい、実に2週間もの休暇中です。これは小学校から職業訓練学校に至るまで、大学レベル以下(?)の教育機関はほとんどそうです。しかし僕の通っている学校は大学じゃないのに休みじゃないんですね、不思議なことに。

このブログで僕の通っている機関を「学校」と書いていますが、本当は学校ではないんです。ドイツ語ではGewerbe Akademieといいまして、直訳すれば職業アカデミーです。でも「僕はアカデミーに通っています」っていうとすごくアカデミックでインテリに聞えてしまいますので、「学校」としています。実は僕も自分の通っている学校が何なのかよく分かっていません。筆記試験の準備のためにそこへ通っていますが、木工や歯科技工士、それにたぶん電気関係の実技訓練もそこで行われています。たぶん、その実技関係が学校のメインで、余り教室を我々、筆記のマイスター試験受験者が使わせていただいている感じです。いずれにしろ、インテリな頭脳集団というよりは、マッチョな腕力集団な教育機関です(笑)
学校について_a0207111_7293678.jpg
ニュルンベルクにある教会、たしかSt.Sebaldus教会
これだけ天井が高くて、周りが石で覆われているとオルガンの残響が弥が上にも長くなりますね。こちらの大聖堂を見て回っていると、この恵まれた残響がいつも羨ましくなります。このくらい大きな聖堂ならどんなに控えめに言っても残響4秒は余裕であります。それなりの測定器で測れば7秒くらいあるかもしれない。


クラスの構成要素を見てもそれが分かります。「こちらは法学で刑法がご専門、あちらは哲学で特にインド哲学、...」なんていうクラスだったらすごいですが、僕のクラスは「こちらは配管工Klempner、あちらは板金工Karrosseriebauer」っていう感じ。アカデミーっていう感じの教育機関じゃない。ただ、他にも面白いのが参加している。Strassenbauer道路を作る職人さん、Kachelofen- u. Luftheizungsbauerタイル張りの暖房を作る人、そして極めつけが、Schornsteinfeger煙突掃除屋さん!まさにメリーポピンズの世界ですよ(笑)煙突掃除のマイスターになろうっていうことですな。

まぁ、そういうわけで以上のことから僕の通っている学校をおおよそ想像していただけると思います。

PS 「クラスの構成要素」って書いて思い出したんだけど、以前Furtwangenの時計科の主任がこの言葉を時々使っていた。教室にいない生徒を探しているときに「Wo ist andere Komponente?」他のKomponente(構成要素・成分=生徒)はどこへ行った! Komponenteですか、僕達は(笑)

0603追加:
H.Suto様
マイスター試験に関しては、実技にしても筆記にしても学校に行く義務はありません。学校に来ないで簿記関係の試験だけ受けることも出来ます。煙突掃除屋はバカに出来ませんね。Zentralheizungあれば必ず煙突があるわけで、そう考えると時計屋やオルガン屋よりもよっぽど安定的に需要があるでしょう。

by furtwangen | 2007-06-02 09:52 | 手工業会議所@Freiburg


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