2009年 01月 28日
今日は久しぶりに時計のことを書きます。 以前のブログでやたらと長く懐中時計の分解について書きました。 もうあれで、十分書き尽くしたと思っていたのですが、きょう、もうひとつ、普段あまり見ない部品、というか機構を見つけました。 右の部品の軸上には分針がきます。めんどくさい話は端折りますが、ともかく分針は時を刻むだけでなく、リュウズからくる力で時刻の調整をされることがあります。そんなわけで、方法は別にして、写真左の歯車と右側のMinutenrohrの間にFriktion(摩擦抵抗)がないといけないのです。最近のと比べると、上の写真のMinutenradは、そのFriktionの発生する場所、面が違います。 上のような機構の場合、そのFriktionsflächeが少し小さいと思います。真ん中の軸に叩き込まれた右のMinutenrohrが少しでもずれると、そのFriktionの力がガクッと落ちると思います。これが、欠点。利点は、時計のメカを完全に組み上げてから、そのMinutenrohrを叩き込める。その際に、Minutenradの逆側の軸受けが叩き込む際の反作用としての受け皿にならないから、軸受けが壊れない。まぁ、僕はあまり経験がないから、利点や欠点を列挙するほどのことは出来ないんだが、なんとなく今日、分解しながらそう思った。 しかしこの懐中時計、少し修理を始めたんだが、はっきり言って重症だ。ほとんどすべての部品に手を加えてやらないと動かない。UnruhwelleのZapfenも両方とも折れているし、こりゃ、なかなか大変だ。
by furtwangen
| 2009-01-28 07:37
| 時計メカ
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